今回は面白い話ができない時の勘違い、相手の笑いを引き出す会話術について解説していきます。
仕事や恋愛において場を盛り上げたり面白い話をしないといけない場面ってありますよね。
でもいざ「会話を盛り上げよう」って思うとなかなか上手くいかないものです。
実は、面白い話をしようとするとスベってしまうorむしろ場がシラけてしまう人には一定の特徴があります。
逆にそこさえ避ければ、誰でも相手に「この人、面白い」と思わせる会話を展開可能です。
記事を読めば「面白い話ができない」という悩みから脱却できるはずなのでぜひご覧ください^^
Contents
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面白い会話ができない……なぜ?センスの問題?
面白い会話ができないのはなぜか、センスがないから?
……いえいえそれはありません。
笑いのセンスは才能ではなくスキルですので、ちゃんと磨けば基本的に誰でも習得可能です。
以前の僕もそうだったんですが、会話を盛り上げようとして失敗している人は「相手の立場で見れていない」パターンが多いです。
相手の立場で見る、とは要するに相手が面白いと感じる事柄か?ということです。
詰まるところ相手が面白いと思わなければただの世間話で終わってしまいます。
相手が興味を抱く話題を展開することでようやく舞台が開幕し、次はその舞台上でユーモアやエンタメ要素を演出していくことでようやく「面白い会話」が成り立つのです。
面白い会話ができない人の多くは土台となる「相手が興味を抱きそうな話題」が「自分が面白いと思った話題」になってしまっているんですね。
特定の場で誰かを笑わせようと思った時にまず考えるべきことはただ一つ、
「この話題はそもそも相手が興味を持つ内容か?」
です。
最初にもお伝えしたように、面白い会話ができるか否かにセンスの有無はさほど関係ありません。
それよりも自分目線で話をしていないかについて自分自身に問いただしてみましょう。
面白い会話ができない人がついやりがちな間違い
ここからは面白い会話ができない人がついやりがちな間違いや勘違い4つを紹介します。
- 面白い話やネタを用意して笑いをとろうとする
- 相手が全く知らない話で盛り上げようとする
- どんな話題でも「面白くしよう」とする
- 沈黙を恐れて話続けようとする
具体的に見ていきましょう。
よくある勘違い1
面白い話題やネタを用意して笑いをとろうとする
面白い会話ができない人に最もよく見られる勘違いが、あらかじめ面白い話題やネタを用意して本番で披露することです。
面白ネタを披露した場合に相手が面白いと感じるのはあなたではなく「ネタそのもの」です。
「面白い人」ではなく「面白いネタを話してくる人」となります。
ネットニュースや掲示板と変わらないですよね。
これでは相手に「ワンパターンな会話しかできない」と思われることは目に見えています。
また、面白ネタ披露の良くないところは会話の横展開が難しい点です。
すでに「面白い」と周知されている事なので、話したところで相手が言えることは「面白かったね」とか「あんなことあるんだね」といった感想くらいです。
相手がよほど興味を持っている内容でもなければ、話を掘り下げたいという気持ちにさせることはできません。
(内容によっては「○○さんは同じような経験ありますか?」といった形で広げることもできますが、複数人の飲み会などでは話題がマンネリ化してしまいます)
面白い会話はその場その場の材料を利用して臨機応変に生成するものであり、基本的に面白ネタは不要だと思っていいでしょう。
よくある勘違い2
相手が全く知らない話で盛り上げようとする
相手が全く知らない話題で新鮮さを狙って場を盛り上げようとする人もよく見られますが、これは逆効果になりやすい行為です。
理由としては
- 相手にとっては「内容の把握」→「面白いか否か判断」となり、面白味が伝わりづらい
- 心理学の観点から見ても効果的ではない
という点からです。
例えば自分の友達や親族、会社の話などのいわゆる【身内ネタ】は、まず相手にとっては登場人物と状況の把握からしなければいけません。
各人物がどんな人なのか、どんな状況下にある中で何が起きたのか。
そしてそれがどう面白いのか。
「面白さを伝える」という本丸に至るまで、相手に考えさせることが多すぎるのです。
相手が尋ねてのならまだしも、そうでないので途中で飽きられる可能性が高いので避けるべきでしょう。
もちろん、相手が全く知らない話でも面白可笑しくできないわけではありませんが、知らない話で人を魅了できるのはトーク力が優れた人や喋る事を仕事にしている人だけです。
僕と同じくトーク力に絶対的自信を持っているわけでもなければ、相手が知らないor興味を持っているか分からない話で笑を引き出すのは避けることをおすすめします。
よくある勘違い3
どんな話題でも面白くしようとする
どんな内容の話題でもできる限り面白くして相手の感情を揺さぶろうとする人がいますが、墓穴を掘りやすい行為です。
まず人間心理の面から言えば、相手が「◯◯さんの話って面白い!」と思うきっかけに【話の内容が面白い】という点はほとんど含まれません。
加えて、何でもいいから面白くしようとする行為は会話内容の理解が疎かになりやすく、相手を失望させる確率が高まります。
勘違いしてはいけないのは
「人を笑わせる」=「お笑い芸人のようなネタをする」ではない
ということです。
相手は同じ人間に違いはありませんが、そもそも相手の心理が全く違います。
お笑い芸人を見ている人は「面白さや笑い話を求めて」対面していますが、私達と会話する相手はそうではありません。
何かしらの「目的」が達成されればよいわけです。
それなのに特段求めているわけではないボキャブラリー要素を逐一披露されれば「え、なんか笑わせようとしてる?」という感情を抱かれるのは当然です。
自然な会話のキャッチボールが成り立つ上で生まれるのが「面白い会話」なので、何でもかんでもとにかく面白くしようという気持ちはむしろ逆効果になってしまいます。
よくある勘違い4
沈黙を恐れて話し続けようとする
面白い会話ができない人に多いのが「沈黙が苦手でつい話し続けてしまう」というタイプです。
場が沈黙したからといって無理やり話し続ける行為は、朽ちて今にも落ちそうな橋の上で何度もジャンプするようなものです。
デメリットしかないので絶対に止めましょう。
沈黙を恐れる人の多くは「沈黙すること」に対して以下勘違いをしている傾向があります。
- 気まずい空気になっている
- 場が盛り上がっていない
- 話がつまらない人間(と相手に思われる)
つまり、沈黙が苦手な人は常に途切れずコミュニケーションが続くことこそがコミュニケーション上手であり、ひいては面白い会話に繋がることと誤認識してしまっているんですね。
これは重大な勘違いで、無理して適当な会話を詰め込んでしまえば相手にはこちらの焦りや余裕のなさを露呈することでマイナス印象を与えてしまいます。
なぜなら、沈黙を恐れての会話は「沈黙を打ち破ること」に集中してしまい、肝心な話の内容がグズグズになってしまうからです。
「何でもいいから話さないと……!」って時はいちいち話の内容にまで気を遣ってられないですもんね。
もちろん、沈黙状態が100%プラスに転じるとは言い切れないものの、無理して内容の薄い話をすることで相手に与える失望感や残念感に比べれば確実にマシです。
1番いけないのは「沈黙=何か話さないとヤバイ!!」という気持ちであり、心当たりがあるなら気をつけるようにしましょう。
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【笑いを生む準備】相手の心を引き寄せる環境づくり
ここではまず笑いを生むための準備として相手を楽しませる環境づくりについてご説明していきますね。
- 相手との共通点を探して話題にする
- 誰もが知っている(できれば相手が詳しいジャンルの)話をする
- 相手の話に質問する
面白い会話をするならまずは相手が面白いと感じやすい環境づくりが大事です。
相手の気分をこちらの会話に集中させておきましょう。
環境づくり1
相手との共通点を探して話題にする
相手を楽しませたいなら「相手との共通点を話題にする」ことを意識しましょう。
「類は友を呼ぶ」ということわざもあるように、人は共通点がある人に対して親しみや信頼感、安心感を感じやすいのです。
相手に親しみや信頼感を感じれば自然と会話も弾み「話してて楽しい!」という感情を植え付けます。
例えば、会話の話題が自分の詳しいジャンルの時は「話づらいなあ……」なんて気持ちになることは普通はないですよね。

ワインに詳しい○○さんのおかげで楽しみがひとつ増えたよ^^
他におすすめの店ってある?
あの店すごく有名で自社農園も持ってるほど本格的なんだってさ^^
そしたら他にはねー……

こんなふうに、自分からどんどん話の核心に踏み込みたくなる方が圧倒的に多いはずです。
人が「この人は面白い」と感じる心理的な要素は【その人がいかに面白い話をしたか】ではなく【どれだけ自分が心身共に満たされたか(自己重要感)】です。
基本的にこれを達成できなければ、相手には単なる雑談や自己満として処理されてしまいます。
もし「相手との共通点がない」という場合は、会話の中で質問して探してみましょう。
- 学校や会社(仕事)について
- 休みの日の過ごし方
- 好きな芸能人
これらは共通点が存在しやすいジャンルなのでおすすめです。
特に学校や会社(仕事)については誰しもが必ず通過する道なので、何かしら共通する部分は必ず存在します。
相手に面白いと感じさせるためには、このような普通のやりとりを安定してできるかという点が最も重要になってきます。
環境づくり2
相手が知っている(できれば詳しい)話をする
面白い会話ができるようになりたいなら、相手が知らない(自分しか知らない)話をせず、世の中の誰もが知っていてできれば相手が詳しいジャンルを話題にするようにしましょう。
逆に言えば「自分だけが知っている話で相手を驚かせよう」といった考えは持たないように注意してください。
理由はひとつ、老若男女全ての人間は世の中の何よりも【自分のことにしか興味がない】からです。

などと、ちょっと知的なウンチクを言っても99%の人は「知らなかった!すごい!面白い!!」とはなりません。
ほぼ聞いてないか、基本興味を持たれないでしょう。
そもそも、人間には潜在的に以下欲求が存在すると言われています。
人間は、何をほしがるか?
たとえほしいものはあまりないような人にも、あくまでも手に入れないと承知できないほどほしいものが、いくつかはあるはずだ。普通の人間なら、まず、つぎにあげるようなものをほしがるだろう。
・健康と長寿
・食物
・睡眠
・金銭および金銭によって買えるもの
・来世の生命
・性欲の満足
・子孫の繁栄
・自己の重要感
デール・カーネギー「人を動かす」より引用
中でも【自己の重要感】については他のどの欲求を差し置いても圧倒的に強いとされており、人を喜ばせたり楽しませたりしたいなら自己の重要感を満たす以上に効果がある行為は存在しません。
少し話が飛躍しました。
自己重要感を満たす行為は「相手の知っている話をする」よりもう一歩先の話になるので、この段階では変に意識しなくても問題ないです。
必ず意識していただきたいのは【人は自分の事や自分に関わる話が大好き】という点です。
自分の知っている話をされることで心の導火線に火がつき、会話に対する興味関心は圧倒的に増します。
環境づくり3
相手の話に質問する(ただし適当はダメ)
定番ですが、会話中相手の話には適度に質問するようにしましょう。
質問には以下の効果があります。
- 相手に関する話をすることで会話そのものへの興味がそれない
- 「自分や自分に関することに関心を持っている」意思表示で相手の自己重要感を満たせる
質問は「面白い会話」と思ってもらえるために必要な要素と言えます。
また「モテる人とモテない人の会話の違い」について、ハーバード大学の研究チームが調査した結果では明確な違いが出ており、モテる人はなんと15分に9回以上も相手に質問をしていたことが分かりました。
数字で見ると多いと感じるかもしれませんが、事実この研究では15分で4回以下しか質問をしなかった人に比べても圧倒的にモテていたという結果になっています。
とはいえ、ただ質問しまくればいいというわけではありません。
いくら心理学的に15分で9回以上の質問が効果的といっても、意味のない質問をすればウザがられるだけで終わるので注意です。
これについておすすめは「フォローアップクエスチョン」です。
去年はスペインに行ってきました。


スペインではどこら辺を周られたんですか?
こんなふうに「相手の話した内容に対して質問すること」をフォローアップクエスチョンといいます。
この方法は先の【相手の知っていることを話す】でもご説明した自己重要感を満たすきっかけになるので、ぜひとも意識するようにしてみてくださいね。
「会話を盛り上げたいなら相手に質問する」というテクニックは比較的ポピュラーな知識ですが、相手に面白いと感じさせる上で有効な手段です。
積極的に実践してみましょう。
会話を面白くする要素や考え方
ここでは会話を面白くするための代表的なトーク術を具体的に見ていきましょう。
一言に会話を面白くすると言っても、そのための要素を細かく見ていくとキリがないので今回は最も簡単かつ確実に面白さを表現できる2つの技術をご紹介します。
- 例える力を鍛える
- 親和的ユーモアを発揮する
具体的に見ていきましょう。
会話を面白くする要素1
例える力を鍛える
会話を面白くする方法1つ目は「例える力を鍛える」です。
例える力とは
「見てあれ!まるで○○が△△してるみたい!」
のような表現のことを言います。
お笑い芸人の明石家さんまさんや、くりぃむしちゅーの上田晋也さんなどを思い浮かべていただくと分かりやすいように、会話が面白い人は例外なく例える力が卓越しています。
普段から日常会話の中で話題に出てきた物や人を別の何かに例える練習をしてみましょう。
人前で披露するのが恥ずかしいなら心の中でもいいですし、あとで会話を思い出して例えてみるのもアリです。
とにかく例える行為を癖づけることが大切です。
また、例え話をより面白くするために「ギャップ」を意識して例えてください。
ギャップがない例えは面白味が生まれません。
分かりやすく言うと、同じ系統の物体ではなく完全に異なる系統やジャンルの類似した存在に例えるということになります。
例えばパソコンのマウスを何かに例えるとしましょう。
パターン1:「このマウス、この前発売された○○社のマウスにそっくりだ!」
パターン2:「このマウス、この前うちの畑で収穫したナスにそっくりだ!」
少しあからさまに表現してみました。笑
お分かりのようにパターン2が「ギャップを加えた例え」になります。
人を笑わせる例え方をするには、このように全く別物であるけれど誰もがイメージしやすい存在に例えることがポイントです。
☆例え方のコツは例え話については以下記事でより詳しく説明していますのでぜひどうぞ^^
例える力がある程度身に付けば、これだけでも面白いように相手を笑わせることができるのでぜひ練習してみてくださいね!
会話を面白くする要素2
親和的ユーモアを利用した会話術
会話を面白くする要素2つ目は親和的ユーモアを利用した会話をすることです。
親和的ユーモアとは、2003年に海外の研究によって判明した人が表現する「4つのユーモアスタイル」の1つです。
他愛もない冗談やあるあるネタで笑いを起こし他者との関係を良好にするユーモアと言われています。
▼4つのユーモアスタイルについては以下記事で細かく説明していますのでぜひ^^
親和的ユーモアを具体的にご説明すると以下が当てはまります。
- 日常のあるあるネタ
- 何気ない冗談話
- 自虐ネタ(ネガティブではない表現)
- ギャグ
- 一発芸
ひとつ大事なことは「他人を中傷しない」「他人を攻撃しない」表現という点です。(自分が知っている・知らないに関わらず)
一発芸やギャグなどはお笑い芸人でもなければなかなか難しいかと思うので、おすすめとしては上の3つでしょう。
特に自分をポジティブに卑下する自虐ネタは「デメリットをメリットに変える」印象に繋がるのでかなりおすすめです。
例えば、僕はスポーツが好きなんですが昔から関節が固くて動きがぎこちない一面があります。
このことについてよく以下のように自虐しています。


今となっては関節が固い俺の方がぎこちない気がしてきた。笑
このように自分のコンプレックスを笑いに変えられる表現が理想です。
自虐ネタでいえば相手が真面目に同情してしまうようなネガティブな表現は絶対にダメです。
これは先の4つのユーモアの中では「自虐的ユーモア」というスタイルで、相手から嫌悪感を抱かれやすいので気をつけましょう。
親和的ユーモアについては普段何気なく言っていることもあるかと思いますが、意識して上手く利用すれば相手の心をガッチリ掴める手法なので実践してみてくださいね^^
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まとめ
今回は面白い会話ができないと思っている人向けにおすすめの思考をご説明させていただきました。
人に会話を楽しんでもらうために大事な点は
『面白ネタ』は使わない
という意識です。
具体的には、普通の話に例え話や親和的ユーモア(あるあるネタ、笑える自虐)を取り入れると、比較的苦労なく会話を装飾することができます。
もし可能なら最初から
- 相手の自己重要感を満たす(人は自分の事が1番好きだから)
- 相手の知っている話題にする(できれば相手が詳しい事)
を使って話の雰囲気をポジティブ方向に変えておくと、より笑いを作りやすくなるはずですお。
会話術や立ち回りについては以下記事も参考になるかと思うので、よろしければ見てみてくださいね^^
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。