コミュ力を上げたいと思った時まず考えるのは「会話テクニックの習得」かと思います。
決して間違いではありませんが、実はそれよりも先にやっておいた方がいいのは【心身の強化】です。
なぜなら、これをすっ飛ばしていきなり会話術の勉強に入ると自己嫌悪に陥ったり考えがブレやすくなったりするからです。
一刻も早く「好きな人にモテたい」「彼女が欲しい」と考えるならなおさら見ておくことをおすすめします。
これをやるかやらないかで付き合う前〜付き合った後の関係維持率がかなり変わりますよ^^
もちろん、自分自身に目を向けることなので「誰かに小難しい心理学を使う」なんて大それたことはありません。
元対人恐怖症の僕にでもできたことなのでご安心ください。
しっかり読んで、上っ面だけじゃなく内面からモテる真のモテ男を目指しましょう!
Contents
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「コミュ力を上げたい!」でもその前に行うべき思考&行動8選
「コミュ障脱却のために会話練習だ!」と走り出す前にいくつか認識しておくべきことをまとめました。
- 自分と相手は思考や言動は違うという意識
- 結果がどうなっても全て経験値
- プライドに支配されないように!
- セルフコンパッションを鍛える+インプットメインの勉強
- 日夜他人の会話を聞いて聞いて聞く!
- 他人との会話は「自分が言われたら」を考えて
- 目に入るものは全てネタにする意識を持つ
- 学生ならアルバイトで基礎的な対応力を鍛えるのもアリ
僕は上記を疎かにしたため、何度も自己嫌悪に陥りました。
同じ思いをしないためにもぜひご一読ください。
自分と相手は思考や言動は違うという意識
まず大切なことは「自分と相手の思考や言動は全く違う」という意識です。
当たり前ですが私たち人間は1人1人全く違う人間ですよね。
見た目や、現在の思考言動がどんなに似ていたとしても、今その瞬間に至るまで歩んできた人生は100%違います。
つまり、同じ物を見聞きしたとしても
- 今の感情(喜怒哀楽)
- その結論に至った過去の経験
これらによって物事の解釈は必ず異なるものなんです。
ここを理解できていないと「そうじゃなくて……」「いや、だからー」といった相手を否定する思考や発言が無意識に出てしまいます。
文字だけ見ても若干ケンカ腰に感じるくらいです……^_^;
特に注意すべきは「自分の得意分野」の話題で盛り上がっている時です。
ここぞとばかりに自分を中心に立ち回ってしまいがちです。
くれぐれも気をつけましょう。
「自分と相手の思考は違う」と意識しておけば、たとえ相手の反応が自分の意図するものであろうとなかろうと納得できるわけですね。
当たり前なこととはいえ、会話になるとついついプライドやらなんやらが邪魔しがちです。
コミュ力を上げる上でこの感情はデメリットにしかならないので気をつけましょう。
会話での失敗は全て経験値
会話の練習をしていると相手を失望させてしまったり怒らせてしまったりすることは嫌というほど出てくるでしょうが、こういう時は「経験値がたまった」と考えるようにしてください。
こう考えることでどんな会話に対しても恐怖感がなくなります。
特に自分が原因で会話が拗れてしまった時など、なかなかショックが大きいものです。
「やっちゃったなー……」
「あの時、ああしておけば……」
会話練習をしていると、おそらくこういう思いはいくらでもするはず。
コミュ力を上げようと思ってる時のこれって結構ショックなんですよね。
でも実際は全く問題ありません。
私たちはコミュニケーションを鍛える訓練をしているわけなので、そのためには失敗の経験は成功経験以上に必要です。
むしろ失敗を多く知れば知るほどコミュニケーションの知識量が増えるというわけです。
一度経験すれば次に同じことがあっても「あ、そういえば前に!」ってなりやすくなりますしね^^
要するに失敗に対する考え方を変えちゃえばいいんです。
「○○がダメだったから失敗した」じゃなくて「この失敗は○○に活かせそう」という考え方をしてみましょう。
おすすめは
- 「どんな失敗をしたか?」
- 「相手は何人だったか?」
- 「どんなシチュエーションだったか?」
といったことを覚えておく、難しいならスマホのメモなどに残しておくと効率的に身につきます。
失敗は経験値、です。体に染みつけましょう^^
プライドに支配されないように!
過剰なプライドはコミュニケーショントレーニングをする上で障害になります。
会話においてプライドが介入してしまうとどうしても上から目線になりがちですので、常に気を付けるようにしてください。
特に自分の得意ジャンルや自分がやっている仕事の話などをする時に相手が少し知ったような口を聞くとイラッとしますよね。
相手そういう性格だと余計に……。
でも、こういう時に思いのまま感情をあらわにしてはいけません。
私たちはコミュ力を上げようと思っているので、こういう時は「この人は上に立ちたがるタイプの人かな?」と少し達観した位置から評価してあげましょう。
もちろん相手を馬鹿にするわけではなく相手を分析するトレーニングと思ってください。(というかトレーニングですね!笑)
こう考える癖をつけると怒りやフラストレーションなどまるで感じなくなります。
円滑なコミュニケーションをする上でプライドはとかく邪魔になりがちです。
最初のうちから意識できるようにしましょう。
セルフコンパッションを鍛える+インプットメインの勉強
「さあ、コミュ力を鍛えるぞ!」と思い立ったら、まずやるべきことはセルフコンパッション(self-compassion)を磨くことです。
また、これと並行して会話系の座学トレーニング(ネット、テレビ視聴)も少しずつ取り入れていきましょう。
セルフコンパッションとは自分に思いやりや慈しみの心を持つことで、簡単にいえば自分の長所や短所を認めてあげて、ありのままの自分を受け入れる感情のことを言います。
要は今の自分を否定せず肯定するということですね^^
最初にセルフコンパッションを磨く理由は、円滑なコミュニケーションができる基盤を作るためです。
よくコミュ力を鍛えるというと初っ端から「モテる会話術」といった小手先のテクニックを教えているサイトもありますが、順序としてはあまりよくありません。
会話テクニックだけをひたすら覚えるのは、武器だけ持ってまっ裸で戦場にいくのと同じです。
結局、精神的な余裕が備わっていなければ会話テクニックを学んだところで自由に使いこなせませんし。
(ちなみに僕はいきなり実践デビューした結果、幾度となく挫折し無駄に遠回りしてしまいました)
セルフコンパッションを鍛える上で意識する点
セルフコンパッションを構成する要素は以下の3つ
- 自分への優しさ
- 共通の人間性
- マインドフルネス
1:自分への優しさ
辛いことや厳しい現実を経験した時、自分を責めずに肯定的な感情や慈悲の心を持って向き合えることを言います。「これが自分という存在であり自分の良さなんだ」とありのままの自分に素直に向き合える感情です。
2:共通の人間性
精神的なダメージや損害を負った時に自分だけが酷い目にあっているわけではなく「みんな同じ思いをしているんだ」と思える感覚をいいます。苦労しているのは自分だけではないと思えることで、失敗や損害に対する精神的ストレスを軽減できます。
3:マインドフルネス
過去や未来ではなく「今この瞬間」に集中し、今への気づきを高めることです。人間は喜びや楽しさよりも不安・失敗・損害など負の感情をより強く感じやすい生き物です。ゆえに過去や未来のマイナスな経験はいつまでも心の中に残りやすいのです。今この瞬間のみに集中し物事を考えることで辛いストレスや精神的疲労から解放されます。
日々の生活において、引っかかる点はありませんか?
これらを意識するだけでも息詰まっていた状態から少し解放されるはずです^^
※本格的にセルフコンパッションを鍛える書籍なら世界的第一人者であるクリスティーン・ネフ准教授の「セルフ・コンパッション」がおすすめです。
ネット・テレビを使った勉強方法
座学で会話テクニックを磨くならおすすめはコントや漫才以外のお笑い芸人のトークです。
特にMCが存在し、ひな壇で芸人と掛け合いをしている番組などが良いです。
話の振り方、話している時に使っている言葉、間の使い方、語彙をチェックしてみてください。
「これ面白いな」という言い回しやフレーズなどがあれば記憶(記録してもOK)し、自分の交友関係にならどう活かせるかな?と考えてみましょう。
頭の中で仮想の相手を作ってシミュレーションしてみるのがおすすめです。
最初に十分なメンタルを構築しておくか否かはその後の成長スピードに大きな影響を及ぼします。(現に僕は3回も挫折しました)
無駄に遠回りせず成長するために、意識してみてください。
日夜他人の話を聞いて聞いて聞く!
通勤通学時や外出している時も学びのチャンスだらけです。
外に出ている時も耳に入ってくるあらゆる会話を聞きまくりましょう。
面白い会話はお笑い芸人からしか学べないということはありません。
あなたの周りにいる多くの人たちの会話にも笑えるフレーズや表現などはゴロゴロ転がっています。
テレビを見ているならバラエティ番組でよく【面白い素人を紹介するコーナー】といった特集を見たことがあるはずです。
あれってお笑い芸人等が醸し出す笑いとはまた一味違う面白さがありますよね。
外の世界ではそういう部分を吸収できるわけです。
素人が作り出す笑いの良いところは、より自分たちの目線に近い表現という点です。
お笑い芸人のネタや漫才は「笑わせる」ことに特化している分間やテンポがとことん洗練されていますが、自分たちの会話に活かそうとするとどうしても胡散臭さが出て少し使いづらい部分があります。
その点、我々素人の会話はネタも話し方も変にひねりがないのであるあるネタとしてウケやすいのです。
(よくお笑い芸人がやる「○○にいそうな人」的な素人を題材にしたコントってすごく共感できますよね?) → 中川家の寄席 005「となりのおっさん」
こんな感じで、一歩外に出ればそこはネタの宝庫なんです。
しかも勝手に耳に入ってくる情報です。モノにしないてはありません。
是非とも利用しましょう。
会話する時は「自分が言われたら」を考えて
誰かと会話する時は「自分がそれを言われたらどう思うか」を考えて話すようにしましょう。
基本的なことですが非常に大事な思考です。
自分では「いい会話ができた」と思っても、相手が満足してなければコミュ力が高いとは言えませんしね^^
車の運転でも「だろう運転」はダメってよく言われますが、会話も同じです。
※「○○だろう」という考えで判断すること
- 「これを言えば喜ぶだろう」
- 「テレビで面白いって言ってたから間違いない」
こういう考えを持って話してしまうと、もし相手にハマらなかった時に「自分の言い方が悪かったのかな」「あの子はつまらないな」というように、本当はそうじゃなくてもどちらかに偏った思考が生まれてしまいがちです。
コミュ力が高い = 相手があなたの話で楽しめている
状態を言います。
おそらくですが、あなたが好きな人と話す時はこれを目指してプランを練っていませんか?
それを普段から意識すればいいだけなので決して難しいことではないはずです。
最初は少し面倒かもしれませんが人間は慣れる生き物です。
これもぜひ実践してみてください。
目に入るものは全てネタにする意識
起きている間、目に入るものは全てネタの材料です。
会話では話を盛り上げるためにモノボケや例え話などをする機会も往々にしてあるので、日々目に入るものが何かに使えないかと試行錯誤してみましょう。
ちなみに例え話については「例え話が上手い人は会話上手」と言われるほど、コミュニケーションにおいては重要なスキルとされています。
僕もかつて合コンでモテるために例え話をめちゃくちゃ練習しました。
コミュ力を上げたいなら例え話を極めればそれだけでも十分と思えるくらい、コミュ力には必須要素です。
目に入るものをネタにすることは、そのための例える力を鍛えるのにもってこいなのです。
最初のうちは拙くてもなんでも構いません。
「あの雲の形、昨日食べたオムライスに似てるな」的な感じで問題ないので、とにかく頭の中に想像してみてください。
大切なことは何を想像するかではなく、想像する癖をつけることです。
ある程度までいけばそれこそ反射的にイメージが湧いてくるようになりますよ^^
▼例え話が上手くなる方法は以下でも紹介しています
学生ならアルバイトで対人関係の基礎力を鍛えるのもアリ
学生ならアルバイトで対人関係の基礎的な力を鍛えるのもアリですね。
アルバイトなら仕事として会話に取り組むことになり、実現場を通じて自分自身の立ち回りなどを学べます。
基礎的な人間力を強化する手段としてはかなり効果的といえます。
とはいえ、いきなり実践現場での訓練となるのでどちらかというと応用に近い訓練と言えるでしょう。
なのでいきなり無理する必要はありません。
ひとまずはこれ以前に紹介したセルフイメージ強化をメインに進めてみてください。
※一応、コミュ力を鍛えるのにおすすめのアルバイトについては以下記事で特集していますので興味のある方は是非ご覧ください^^
>> コミュ力を鍛えるならコレ!なアルバイト14種を紹介【難易度別・理由あり】
アルバイトはどちらかというと実戦寄りですね。
強制はしませんが、できれば自分の考え方や自信が確立できてから選択肢にいれることをおすすめします。
これはやっちゃダメ!NG行動2つ
コミュ力を上げたいと思って活動をするにあたりやってはいけない、正確には「このやり方はしない方がいい」という行為を2つ紹介します。
- いきなりの実践デビュー
- インプットばかりに時間を使う
具体的にみていきましょう。
NG行為1
いきなりの実践デビュー
いきなり居酒屋やバーに行って己を鍛える行為は、絶対とはいいませんが避けた方がいいです。
理由はシンプルで、挫折しやすいからです。
よくある「お洒落なバーで1人で飲んでれば、隣の席についた人と自然に会話が生まれ……」というのは、はっきり言ってしまうとドラマの世界の話です。
現実はそんなことほぼあり得ません。
ましてコミュ力ゼロ状態からいきなり社交の渦に飛び込むなど、真っ裸で地図も持たずに砂漠のど真ん中に放置されるようなものです。
【コミュ力を鍛えるなら……まず何から始めればいい?】でもお伝えしたように、最初はネットやテレビ視聴などで会話テンポ・言葉の表現方法などを勉強して理想的な会話展開を知っておいた方が良いでしょう。
これは僕自身が実際にそうして酷く挫折した経験からも断言できることですし、先々のために早まるのはやめましょう。
NG行為2
インプットばかりに時間を使う
最初はインプットが大事とお伝えはしましたが、とはいえインプットばかりに時間を使うのも効率的とは言えません。
コミュニケーションは机上で完結するものではないので、一定のタイミングで実践に繰り出すべきでしょう。
特に書籍で勉強をしようとする場合は、買っただけで満足する「積読」にならないように注意してください。
積読、積ん読(つんどく)とは入手した書籍を読むことなく自宅で積んだままにしている状態を意味する用語である。
引用元:Wikipedia「積読」
また、せっかく読んでも結局行動に移せないパターンも往々にしてあります。
これは人間は元々、失敗や損害を極端に嫌う心理が強く新しい経験を嫌う生き物であることが影響しています。
希望の大学へ入学するために二度と戻らない「学生生活の時間を勉強に使う」というリスクをとるのと同じように、インプットして行動に移さないことは結果として「時間」というリスクを失っています。
幸い今はネットの時代なのでいきなり対面せずともSNSなどで簡単にコミュニケーションを取れます。
自分の中で「そろそろいけるかな」と心の余裕が出てきたら、アウトプットもちゃんと視野に入れていきましょう。
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コミュ力を上げるための基盤作りにおすすめ書籍
最後にコミュ力を上げるのにおすすめの書籍を紹介します。
書籍はあくまでも知識の隙間を埋めるためのものですので、ある程度身についたら内容を活かして実践も行っていきましょう^^
セルフ・コンパッション
セルフコンパッションの概念を世界に広めたクリスティーン・ネフ氏の著書。人と比較せず、自分を責めず「ありのままの自分を受け入れる能力」を身に着けたいなら必須の一冊です。
コミュ力を鍛える上で基盤となる「自分自身」を高めることができます。
※人気本のため価格が高騰しています。上記の値段より安くなっていることもあるのでクリックしてご確認ください^^
敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法
3ヶ月先まで予約の取れない心理カウンセラーで有名な根元裕幸氏の著書。自己肯定感を高め「真に自分らしく生きる」ための7日間プログラムが具体的に書かれています。人は期間が定められていないと動かない生き物です。「敏感になりすぎていた自分」を今見つめ直し、7日後に新しい自分と出会えます。
※コミュニケーション系のトレーニング本は今のところ「これなら自信を持って紹介できる!」というものがないので、見つかり次第追加させていただきます。申し訳ありません。
【まとめ】コミュ力上げるならまずは精神の強化が先決
今回は「コミュ力を上げようと思ったらまずやるべきこと」というテーマでお伝えしてきました。
簡単に内容をおさらいします。
▼「コミュ力を上げたい!」その前に考えること3つ
- 自分と相手は思考が違うことを再認識する
- 会話の失敗は失敗ではなくて「経験値」
- プライドは成長の敵。支配されないようにする
▼コミュ力を上げるなら何から始めればいい?
- セルフコンパッションを鍛える(+インプット学習)
- 耳に入る会話からも勉強
- 人と話す時は「相手の立場だったら」を意識
- 目に入るものは全部ネタ材料
- 高校生、大学生はバイトで鍛える
▼やってはダメなコミュ力トレーニング
- いきなり実践から入る
- インプットばかりで満足
今の時代、ちょっと検索すれば「これだけやればコミュ力は完璧!」とか「誰でもコミュ力がブチ上がる○○」みたいなテクニックが溢れています。
ぶっちゃけ情報が多すぎてよく分からなくなりますよね。
僕が言うなって話かもしれませんが、大事なのは「ネットの情報と実践はある程度切り離して考える」ということです。
だって人は1人1人性格も言動違う生き物ですし、全く同じ技が全ての人に通用するほど人間は単純じゃありませんしね。
だからこそコミュ力を高めるならまずは自分自身の精神強化が先決なのです。
【どんな場面でも臨機応変に対応できる自分を作り上げておき、武器としてネットなどで得た知識を駆使する】
こうすれば仮に武器(会話テクニック)が壊れても鍛えた「自分」があるので迷って混乱することもなくなります^^
くれぐれもテクニックだけのスカスカな人間にならず、中身から固めていきましょう!
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!