会話の切り返しが早いと相手に「コミュ力が高い」「頭が良い」といったポジティブな印象を与えやすいので鍛えておいて損はありません。
会話力は場の空気を左右する重要な要素だからです。
あとは会話って誰かが仕切ってくれるだけで周囲に安心感が生まれます。(相手や喋り方によってはウザいこともありますが笑)
会話のプロを目指すわけじゃなくとも、そういったスキルはできれば身につけておきたいですよね。
というわけで今回は会話の切り返しが遅い人の原因、そして元コミュ障の僕が体験して分かった効果的な対処・改善法を解説していきます。
ちなみにあらかじめ言っておくと鍛錬が必要な特殊スキルなどの紹介は一切ないので安心してください^^
ささ、前置きはこれくらいにしてさっそくいってみましょう。
▼この記事はこんな方におすすめ
会話の切り返しが遅くて悩んでいる
スムーズな会話力を身につけてモテたい
Contents
スポンサードサーチ
会話の切り返しが遅い&すぐに返せない人にありがちな2つの特徴
会話の切り返しが遅かったりすぐに返答できなかったりする人にありがちな思考言動は、大きく分けると大抵以下2つです。
- 面白いことを言おうとする(言わないといけないと考えている)
- 「切り返しが遅い→印象悪化に繋がる」という思考からの焦り
それぞれ細かく見ていきましょう。
会話の切り返しが遅い人にありがちな思考1
面白いことを言おうとする(言わないといけないと考えている)
会話の切り返しが遅い人の多くは「面白く返さないと」と考えた結果、言葉に詰まってしまいます。
特に男性はプライドや立場を重視する本能があるためこの傾向が強いです。
当たり前ですが面白いことを言うためには面白い表現方法を瞬時に考える必要がありますよね。
これは条件反射的な反応ができないのも1つ、あとは全ての事柄を面白く返せるわけじゃないので(ないものを探し続けて)、返答に詰まるのは当然です。
さらっと言いましたが、特に後者の理解があるかないかがかなり重要なんです。
例えば、

と言われたとして、これに対して面白い返しなんてできるわけないんです。
話題がシリアスなので「まじ?で、噛みつかれた?笑」的な発言をしようものなら笑わせるどころか気まずい雰囲気になりかねません。
もちろん人によってはそれで笑う人もいるでしょう。
しかし、一般的な感覚で「これは真面目な話だ」と感じればそれは面白くする必要なんてないんです。
面白い返しは話題によってできるできないがある(必要、不要がある)ということをまず覚えておきましょう。
会話の切り返しが遅い人にありがちな思考2
「切り返しが遅い→印象悪化に繋がる」という思考からの焦り
会話の切り返しが遅いと印象悪化に繋がると考える人も少なくありません。
世間一般的に
【切り返しが早い=コミュ力が高い=モテる、頭の回転が早い】
という印象が強いのと、あとは沈黙へ苦手意識を持つ人が多いからです。
たしかにテンポよく会話ができて「この人と話しても楽しくない」なんて思う人はいないでしょう。
しかし、切り返しが早いことが必ず信頼や親近感に繋がるというのもまた違います。
仮に初対面の人がどんな話を振っても笑顔で即答してきたとしましょう。
「この人は会話が上手い」と感じても、話し方によっては「なんか怪しい」「何か売ろうとしてる?」的な感情も湧くはずです。
逆に言えば切り返しが遅いからといって会話下手と断定されるとは限りません。
相手は「じっくり考えてくれてるのかな?」と思うかもしれませんし、相手も会話下手なら必死な姿を見て共感してくれる可能性もあります。
※僕自身、実際にそのように思われていた経験があります。
要は相手の性格や考え方によるので一概に言えないのです。
会話の切り返しが遅い=印象悪化、という固定観念があるなら今すぐ捨ててもらって構いません^^
会話の切り返しが遅いのは悪いことなのか
会話の切り返しが遅いのは悪いことなのでしょうか。
結論から言えば、あなたが人間的に悪いということは100%ありません。
ただ、シーンによっては思わしくない状況に繋がる可能性はあるので、そういう意味では良くない場合もあると言えます。
具体的にいうと以下のようなシーンです。
- 好きな人とカフェにいる、散歩している
- 仕事で取引先の人と会議をしている、質問疑問をもらっている
いずれも会話が主軸になる状況の場合、切り返しが遅かったり歯切れが悪かったりすると相手の印象は悪くなる可能性は大です。
ただしこれは最初も言ったように、こちらの存在自体が悪いわけじゃなく【その状況でそうなってしまうのが良くない】というだけです。
僕もずっとそうだったので分かりますが、会話の返しが遅いからといって「自分はダメ人間」みたいな極端な意識を抱く必要はありません。
努力あるのみかなあ…
頭の回転が遅いのをほんまに何とかしたい💦💦
上手い会話の切り返しもできんしなあ— ぬまこ (@hishitmk) April 18, 2018
基本的に、俺は思考が遅い。だから会話に詰まるし、切り返しが悪い。会話が続かない、会話が成り立たない。時間は流れているんだ。一瞬で的確な判断が出来ないといけないんだ。
— むー (@babutanyata) December 23, 2012
ぼく、いもーととおとーと出来るまではずっとひとりぼっちだったからどうも会話の切り返しやツッコミとか苦手な節あるんよね。
求ム!会話スキル!!
— 彩莉ざくろ🐾🔔 (@zakuro_irori) August 19, 2021
会話力は人間である以上逃れられないスキルなので悩む人は少なくありません。
しかし、しつこいようですが【会話の切り返しが悪い=自分はダメ人間】ということ絶対にないので、そう感じているなら安心してくださいね。
スポンサードサーチ
会話の切り返しが早い(頭の回転が早い)人の意識や習慣4つ
会話の切り返しが早い、頭の回転が早い人が日常から意識している習慣にはどんなものがあるのでしょうか。
細かく見ていくと以下の4つがあります。
- 無理に会話を面白くしようとしない(空気を和ませようとしない)
- 難しい言葉、横文字等意味がすぐ伝わらない言葉を使わない
- 質問をうまく使う
- 自分に対しても相手に対しても素直
無理に会話を面白くしようとしない、は最初の章でもご説明した通り読んで字のままですね。
会話シーンには絶対に面白くできない状況があるのでそういう時は普通のリアクションで良いのです。
意味を聞かないと分からない専門用語や横文字を使おうとする意識もやめましょう。
格好つけてプライオリティとか言おうとせず、誰でもすぐ分かる優先度と言いましょう。我々は日本人です。
こういった横文字使いたがり族は男性に多いですね。
難しい言葉を言おうとして会話がグダグダになるより、分かりやすい言葉ですぐに伝えたほうが相手の印象は格段に上がります。
普段BtoBで仕事する僕の経験からも断言できます。
→ ※「BtoB」もダメですね笑 企業相手に、が良い表現です。
気取った言葉を言おうとしているわけじゃないのに言葉に詰まりそうな時の秘密兵器は「質問」です。
それまでの相手の話をざっと思い返して、どんなに些細な事でもいいので気になる事を質問しましょう。
聞き方は「そういえば、さっきの話で気になったんだけど」「話戻っちゃうんだけど」などでOK。
時間を置いてからじゃなく、都度気になった話題があればホットなうちに聞いちゃうのも全然アリです^^
(むしろそっちの方がいいかも)
ちなみに不明な事を相手に尋ねる行為を心理学の世界では【アドバイスシーキング】といいます。
女性はもちろん、男性は本能的に社会的地位や権威に敏感なので効果大ですよ^^
で、それにあたり大事なことはやはり素直さです。
「分からないもんは分からない」
それが人間です。それでこそ人間です。
気取らず驕らず素直な自分をおっ広げて話しましょう。(あまりにも非常識な行為を除いて)
【理由別】会話の切り返しが上手く(頭の回転が早く)なる思考・習慣術4選
会話の切り返しが上手くなるための思考法や習慣術を状況別に4つ紹介します。
- 【相手に嫌われるのが怖い】場合
- 【面白いことを言えるか不安】場合
- 【会話下手な人と噂が広がりそう(周りの印象が悪くなりそう)】場合
- 【仕事ができない奴だと思われそう】場合
細かくみていきましょう。
【相手に嫌われるのが怖い】場合
相手に嫌われるのが怖くて切り返しに詰まっているならぜひ【2:6:2の法則】を理解し、常に意識するようにしましょう。
これは簡単にいうと、人間には必ず自分(あなた)のことを
- 好きになってくれる人(2)
- どちらでもいいと考える人(6)
- 嫌いになる人(2)
の3種類の他人がいるという考え方です。
※一般的にはビジネスシーンにおいて「優秀な人」「普通の人」「無能な人」が存在する、という法則として言われますが人間関係の好き嫌いでも同義とされています。
極端な事を言えば、あなたがアクションをして相手に嫌われたとしたら、それは最初からそうなる運命にあった人、というわけです。
もちろん、こちらの会話力不足や勉強不足でそうなってしまった可能性もあるでしょう。
そう考えてしまうシーンの方がむしろ多いかもしれません。
じゃあそれを補うためにあなたがめちゃ気を遣って空気を読み、時には場を盛り上げる返しをするなどし相手のお膳立てを全力でやったとします。
あなたに多くの精神的ストレスがかかった状態をキープし続ければ仲良くなれる人と今後もずっと仲良くしたいと思うでしょうか?
たとえそれが好意を寄せる相手だったとしてもです。
僕の経験でも確かにそのパターンで付き合えた女性もいますが、恋人関係は1年ももたなかったですね。
やはり【何をするにも無理をする自分】【普段通りに生きる相手】では早かれ遅かれ確実に自分が壊れます。
繰り返しになりますが、誰からも好かれる事なんて100%不可能です。
僕らが人間であり、それぞれ異なる性格や個性を持つ人間である以上、必ず嫌う人はいます。
ヘタな事を言って嫌われることが気になり会話の返しを考えてしまう……
この悩みはできれば今すぐにでも捨てましょう。
深く考え過ぎず、今のあなたが最善と考える行動をすればいいのです。
それで相手がどんな反応をしてもそれは後悔に値する事ではありません。
目の前のたった1人の人間に対する一言に対して悩み、大事な自分の人生時間を無駄にする必要はないですよ^^
【面白いことを言えるか不安】な場合
面白い事を言えるか不安で会話の返しがスムーズにできない場合は、いっそのこと面白い事を言おうとする行為を一切やめましょう。
相手のどんな会話に対してもごく普通のリアクションをすればそれで十分です。
なぜなら【面白さの基準】は人それぞれで、もっと言えばたかだか数回の「面白いリアクション」で好意的な印象を与えるとは限らないからです。
たしかに、会話の面白い人が(恋愛に繋がる繋がらないは別として)モテやすいのは確かではあります。
しかし、面白い話(リアクション)をするにはその大前提に「普通の会話がスムーズにできる」必要があるのです。
※普通の定義は?と言い出すとキリがなくなるので、あなたが普段よく耳にする他人の会話だと思ってください。(カップルとか夫婦とか)
普通の会話が苦なくできるスキルがあるから、ちょっとした言い回しやリアクション全体を面白くしようとする心の余裕が生まれるわけです。
まずは面白さや奇抜さは置いておいて、頭を使わずごくごく普通の返しが無理なくできる状態を目指しましょう。
ユーモアセンスなどはその後の付加価値として付くものです。
試行錯誤の末引っ張り出した一発のユーモア力より恒常的な他愛もない会話力です。
【会話下手な人だと噂が広がりそう(周りの印象が悪くなりそう)】が気になる場合
「○○(自分)さんと話すのってダルい」みたく周りに噂される事が不安で会話のキャッチボールにトラウマがある場合です。
このパターンの人にまず意識してほしいのは「嫌われないようにしようとして起こした行動が一番嫌われる」という事です。
「悪い噂を流されるかもしれない」と考えて他人と話すと、言葉やリアクションが限定されどうしても会話スタイルがぎこちなくなってしまいます。
僕もこの点については散々悩んで分かった事があります。
切り返しが遅くても落ち着いてリアクションするのと、切り返しを意識しすぎて素早く支離滅裂な返答をするのとでは「圧倒的に後者が嫌われます」。
たしかに、会話でリアクションが早くて相手の評価が下がる事はそうそうないでしょう。
ただしこれは的確な(もしくは的確で面白い)返しをした場合の話です。
ただ切り返しが早いという事だけでは何の価値もありません。
まして支離滅裂な事を言ってしまえば「何言ってんだこの人」「全然話聞いてないな」と思われがちです。
あなたの会話相手がもし、やたらリアクションは早いけど答えになっていなかったり一言で済まされたりされたらイラッとしますよね?
その上で切り返しが早くなる方法ですね。
まずは繰り返しになりますが切り返しを早くすることより、的確な回答をすることに注力しましょう。
この時何も考えずではダメで、以下の事を意識してみてください。
- どんな内容の話で
- どんな振りがきて
- どんな切り返しをしたら雰囲気がよくなったか?(良くなかったか)
もちろん、会話が終わった後に振り返る形で問題ありません。
- リアクションが上々だった切り返し
- リアクションが良くなかった切り返し
何となくでもいいのでこれらを認識していき、毎回次の会話へ活かすようにしましょう。
スマホのメモ帳に書き出す等などもアリです。
リアクションが良かった切り返しが頭に染みついてくれば、誰との会話でどんな話をするかあらかじめ予想がつく状況で予行練習をすることもできます。
さらに慣れてくれば最終的には話しながら「このジャンルの話ならこの切り返しでいこう」という感じで瞬時に思いつくようになります。
ちなみにこの状態を目指すメリットは何も切り返しが早くなるだけではありません。
会話の切り返しがスムーズになるという事はそれだけあなた自身に余裕が生まれている証拠です。
余裕の有無は必ず外見に現れます。
つまり、内面・外見において余裕を醸し出す事ができてしまうわけです。
繰り返しになりますが、そのために
- まずは速度より的確な切り返し
- 的確さに自信を持てたら次は切り返し速度
の順番でスキルアップを図っていきましょう。
いくら切り返しが早くても返答が的確でなかったり、適当に返してたりすればそちらの方が人柄レベルで悪い噂として広がってしまいます。
【仕事ができない奴だと思われそう】場合
会話下手が仕事面での悪影響に繋がりそうで不安な場合の対処法と切り返し力アップの方法です。
社会人にとって会話力は何かと重要視されますが、これも1つ前の章と同じでまず速さは隅に置いておき、的確さに焦点を当てましょう。
仕事の場合、一度のミスが後々大きな問題に繋がりやすいからです。
会社が求めるのは会話の切り返しが早い人より結果を残せる人です。
言い方を変えるなら結果さえ出してれば文句は言われません。
会話の上手さはあくまでも結果を出すためにあれば有利なスキルの1つに過ぎないのです。
もちろん、会話(の切り返し)力はあれば重宝されますが、なくても(仕事で結果を出していれば)邪険にされる事はないでしょう。
僕の会社はIT系でプログラマーも多数在籍していますが、はっきりいって会話が上手い人は1人もいません。
いつも主観でしか話せないし、他人を思いやる心なんてほぼ皆無です。
でもプログラマーとしての実力があって結果を出しているので上司や役員からは一切文句など言われていないです。
とはいえ仕事となると不安な気持ちになるのも分かります。給料も関係してきますしね。
しかし、まずは落ち着いて「この会社が自分(社員)に求める結果は何か?」を考えましょう。
その答えが会話力(例えばキャバクラやホストなど)なら会話力を最優先に意識すべきでしょう。
しかしそうではないなら大事なのは会話の切り返しよりも的確さや正確さです。
スポンサードサーチ
【まとめ】会話の切り返しの早さより、返答内容の的確を重視すべし!
今回は会話の切り返しが遅い時の対処法や思考、行動指針をいろいろとご説明させていただきました。
まとめると、会話の切り返しが遅いからといって即自分の会話力を嘆く必要はありません。
切り返しは早いに越したことはありませんが、早さが即相手の高評価に繋がるかといえばそれはシーンによるからです。
基準は会話そのものが中心になるか否か。
例えばバイトや仕事上のシチュエーションなら、切り返しの早さより内容の正確性の方が重要視される事の方が圧倒的に多いです。
※ただし取引先のお客さんと質疑応答をする等のシーンでは素早く解答できた方が人間的には評価されやすいです。
一方で会話が主軸となるのは主にデートです。
特に初対面同士なら会話のキャッチボールはテンポ良く進む方が相手に安心感や信頼感を与えられます。
しかし、個人的にはそういったシーンでも切り返しより的確さを重要視すべきだと考えています。
切り返し力はあくまでも内容の的確さあってのオプションに過ぎません。
本編でも書いたように、いくら切り返しが早くても内容が適当なら人間性に不信感を抱かれるかもしれないので……。
返答力→切り返し力の順で鍛えるようにしてみてください^^