心理学は仕事、恋愛、ひいては人生全般を楽しむための便利な武器です。
なぜならシーンに合ったものを正しく使えれば、人間関係や生活スタイルが劇的に変わるからです。
そこで今回はネットでよく聞く
「○○効果」「△△の法則」
など日常生活で使えると感じた心理学を私の経験も加味し分析してみました。
実現場で間違いなく効果が発揮されると感じたものを厳選していますのでぜひ参考にしてみてくださいね。
さらに後半では、コミュニケーションに自信がないうちは避けた方がいい心理学も紹介しています。
心理学を実践する上で結構落とし穴になる部分なので、最悪ここだけでも見てみてくださいね!
それではさっそくいきましょう。
▼この記事はこんな方におすすめ
効果があって日常生活で使えるor使いやすそうな心理学だけ知りたい
実際の使用シーンや使った感想を知りたい
Contents
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心理学にはどんな種類がある?
ひとことに心理学と言っても実は想像以上に多くの種類が存在します。
1つ1つ見ていくと日が暮れるので日常生活に馴染み深い代表的なものをいくつか紹介しますね。
心理学は大きく分類すると【基礎心理学】と【応用心理学】があります。
細かくみるとさらに複数の心理学が存在し、それらグループを総称して上記のように呼んでいます。
基礎心理学 → 全ての人間が持つ基礎的な心理や考え方を元に研究する
応用心理学 → 基礎心理学によって得られたデータを元に仕事や恋愛など実生活への応用を進めていく
▼代表的な基礎心理学
- 学習心理学
- 人格心理学
- 生理心理学
- 発達心理学
- 社会心理学
▼代表的な応用心理学
- 教育心理学
- 産業心理学
- 災害心理学
- スポーツ心理学
- 犯罪心理学
- 認知心理学
- 臨床心理学
他にもありますが概ねこんなところでしょう。
この中で私たちの生活に最も馴染みがあるのは基礎心理学に含まれる【社会心理学】です。
※このサイトで紹介している各種心理学のテクニックも社会心理学に当てはまります。
これ以降では社会心理学の中で日常生活において使用場面が多く便利なものを見ていきましょう。
日常生活で「使える」と感じた心理学6選
日常生活で使えて便利な心理学6つを紹介していきます。
具体的に「どんな場面で効果を感じたか」も含めて解説していますのでぜひご覧くださいね^^
- 返報性の原理
- フォローアップクエスチョン
- ハロー効果
- ウインザー効果
- ランチョンテクニック
- アンダードッグ効果
ひとつずつ見ていきましょう。
日常で何かと使える心理学1
返報性の原理
日常生活で使えると思った心理学1つ目は返報性の原理です。
返報性の原理
人は他人から何らかの施しを受けた場合に、お返しをしなければならないという感情を抱くが、こうした心理をいう。この「返報性の原理」を利用し、小さな貸しで大きな見返りを得る商業上の手法が広く利用されている。
簡単にいうと【相手から何かを貰った時、お返しをしたくなる】感情のことをいいます。
返報性の原理のほか、好意の返報性とも言われます。
結構有名なので一度や二度は聞いた事があるんじゃないでしょうか。
返報性の原理は使いやすさ、タイミング、頻度全てにおいてダントツに使える心理学でしょう。
分かりやすい場面だと
- 友人から誕生日プレゼントを貰った時
- 普段の行いや生活態度を評価された時
こんな時、施しをしてくれた相手に「お返ししなきゃ」という気持ちになりますよね。
これらすべて返報性の原理による心の働きです。
ちなみに少し話はズレますが心理学の世界では
「人は尽くされた相手を好きになるわけじゃなく尽くした相手を好きになる」
と言われているのはご存知でしょうか。
そして返報性の原理はこれを無理なく相手にさせることができます。
例えば、日頃から他愛もないことで相手の手助けをしたとしましょう。
- 落とし物を拾う
- 仕事を少しだけ手伝う
- たまにご飯を奢ってあげる
すると相手には返報性の原理が働き、こちらにも何かしらお返しをしようとします。
つまりこちらのことを考える&費やす時間が増えるわけですね。
すると、たとえ最初は興味関心がなくとも先ほどの
「人は尽くされた相手を好きになるわけじゃなく尽くした相手を好きになる」
という本能からこちらに好意を抱きやすくなる、というわけです。
このように返報性の原理は恋愛テクニックとしてはかなり優秀な心理学なんですね。
ぜひ意識して使ってみてください^^
日常で何かと使える心理学2
フォローアップクエスチョン
使える心理学2つ目は【フォローアップクエスチョン】です。
フォローアップクエスチョンとは相手の会話内容に対して掘り下げた質問をする行為のことを言います。
これも返報性の原理同様、普段の会話で何度も使っているんじゃないでしょうか^^
実はそれが相手の心を満たせる心理学だったわけです。
お伝えした通り、特別な意識は一切必要なく
【ただ相手の会話内容に質問を返すだけ】
です。
簡単ですよね。
にも関わらず、フォローアップクエスチョンは以下の心理的作用を生み出します。
- 相手の承認欲求や自己重要感を満たす
- こちらのことを信頼してもらえる
- 最低でも確実に「いい人」と思ってもらえる
- 上手く使えばめちゃくちゃモテる
とにかく優等生なテクニックであることが分かります。
実例をみてみましょう。




最初は次の日手首が痛くなるって聞くけど大丈夫でしたか?
上記太字の部分で質問をしていますが、これがフォローアップクエスチョンです。
難しい要素はひとつもないですよね。
ちなみにハーバード大学が【モテる人とモテない人】について調査した結果によればモテる人は15分に9回以上相手に質問をしていたとのことです。
会話における質問の重要性が分かります。
特にフォローアップクエスチョンが効果を発揮するのは合コンなど初対面の異性と会うタイミングです。
初対面の、しかも合コンのように初めからお互いが向かい合って座る現場だと相手もなかなか落ち着けません。
こんな時、こちらから率先して質問をすれば相手が頭を捻る必要はなくなります。
しかもこの時点である程度の安心感や信頼感を獲得できてしまいます。
最初のうちにある程度そういう印象をつけておけば、仮にもし相手が別の男性と話が弾間なくなったとき間違いなくこちらに話を振ってきます。
最初に安心感を与えているから当然ですね。
僕は関係を深めたい女性がいたら100%フォローアップクエスチョンを取り入れてきました。
もちろん飲みの場以外でも初対面の人と会う場なら関係を深めるのにとても有効な手段です。
ちなみに相手の会話の結末を繰り返して返す「ミミッキング」も交えればさらに効果的です。
(ただしやりすぎには注意。しつこいとウザがられます)
ミミッキングを交えたフォローアップクエスチョン(太文字部分で相手の会話結末を繰り返している)


ハマりましたか?
フォローアップクエスチョンがすごいのはそれだけで
コミュニケーションにおいて絶大な安心感を与え、信頼に繋げられる
という点です。
これまで何気なく使っていたとは思いますが、これからは「凄まじく効果がある心理術」という意識を持って使ってみてください^^
日常で何かと使える心理学3
ハロー効果
使ってみて効果があると感じた心理学3つ目はハロー効果です。
ハロー効果
社会心理学の用語で、ある対象を評価する時に、それが持つ顕著な特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる(認知バイアス)現象のこと。
Wikipedia「ハロー効果」より引用
簡単に言うと人が誰かを評価する際に1つ目立った特徴があると、それを受けて全体の印象が決まってしまうという心の働きです。
これも日常会話でありがちな考え方ですね。
特にお互いが初対面時はこういった先入観を抱くことはよくあるはずです。
例えば
- IT系の会社で働いている → パソコンやスマホに物凄く詳しいはず
- 見た目は清潔感がある → 自宅の部屋が綺麗なはず
これがまさにハロー効果です。
もしあなたが外部の人と接する機会が多い職場で働くなら
「あの人は見た目が○○だからきっと……」
のような印象を持ったことが一度や二度はあるはずです。
株式会社オーネットが行った第一印象に関するアンケート調査によれば、初対面の相手の印象が決まるタイミングで最も多かったのは
男性 → 会ってから2〜3分
女性 → 会った瞬間
だったそうです。
男性は分かりますが女性に至っては一瞬とは……怖いですよね。
これはつまり序盤でネガティブな印象を抱かれれば以後ずっとネガティブ印象ありきで見られてしまう、ということになります。
絶対に避けたいですよね。
ただ逆に言えば、第一印象を良くすれば相手が良いように勘違いする可能性がある、とも言えます。
なのでもしコミュニケーションに自信がないなうちは
見た目を徹底的に磨いて寡黙で渋い男性を装う(喋りが苦手なのでそれを隠すため)
といったキャラに徹するのもアリでしょう。
口数が多いからといって100%モテるとは限らないですからね^^
いずれにせよ「人は見た目が9割」というという言葉もあるように、内面外見関係なく第一印象は超重要です。
うまく利用して仕事や恋愛に活かしましょう!
日常で何かと使える心理学4
ウインザー効果
現場で使えると思った心理学4つ目はウインザー効果です。
ウインザー効果とは特定の情報が第三者から伝わることによって、その情報の信憑性が増す心理効果のことをいいます。
人対人はもちろん、SNSを介しても実感するタイミングが多い心理学です。
分かりやすい例ではSNSの口コミがあります。
例えば、あなたがある有名イタリアンのお店でのランチデートを検討していたとします。
その際の判断基準として以下があるとしたらどちらを参考にしますか?
- そのお店の公式サイトのアピールポイント
- SNS上の口コミ
まず間違いなくSNSの口コミを参考にしますよね。
別の例を見てみましょう。
どちらの発言なら聞き入れるでしょうか?
- 本人が「自分は頭も良くて仕事もできる人間」と言う
- 共通の友人が「あの人は頭も良くて仕事ができる人間」と言う
おそらく友人の意見を信じるはずです。
これら2つのようなシーンは日々の生活で幾度となく経験があるかと思います。
このように人は
「情報の発信源から発せられたAという情報」
より
「それを知る、または無関係の媒体や人から発せられるAという情報」
を信じる傾向があります。
よくネット販売している化粧品の広告などで、商品そのものの紹介の他に必ず「モデルの〇〇さんも絶賛!」といった記載がありますよね。
これもウインザー効果による心理操作を狙っています。
ちなみに僕は複数人が集まるイベントに参加する際、一緒に参加する友人がいたら「代わりに自己紹介してもらう」ようお願いしていました。
他己紹介と言われる方法です。
こうすることで自分との関係性や運が良ければこちらの客観的長所も伝えてくれるので、より明確に印象が伝わります。
(自分では気づけない自分の特徴って結構あるので)
また、他己紹介にはもう1つメリットがあります。
ここでもし馬鹿にした紹介をすれば自分(ここでいう友人)の印象悪化に繋がるんですよね。
そうなると無意識に「良い事を言おう」という思考になります。(ちょっと汚いですけどね笑)
- 自分で言うより性格や特徴について納得してもらえる
- 自分はほぼ何もしなくていい(質問を受けるくらい)
長所や短所も自分で言わない分自慢的な表現にもなりずらく、結果相手には印象良く伝わるわけです。
あなたがもし友人と合コンなど異性との交流の場に行く際はの以下ように伝えてみてださい。

ウインザー効果は現実、ネット関係なく日常のあらゆる行動に溢れています。
上手く利用して自分の評価を高める手段にしてみてくださいね。
日常で何かと使える心理学5
ランチョンテクニック
日常で使える心理学5つ目はランチョンテクニックです。
ランチョンテクニックとは、心理学者グレゴリー・ラズランが提唱した心理学で
人は美味しいものを食べると、食べたものだけでなく相手に対しても好印象を抱くという心の働きです。
ランチョンテクニックは「相手とご飯を食べる」だけで達成できる非常に使いやすい心理テクニックです。
仕事の交渉時や、気になる人とのデートなど「絶対に失敗したくない」イベント等での利用がおすすめです。
ちなみにテレビドラマでよく政治家や医者が高級料亭で交渉や密談するシーンって見た事ありますよね?
あれ実は、科学的観点から言えばとても理にかなった手段と言えるわけですね。
Point
イエール大学の心理学者アーヴィング・ジャニスが216人の大学生に行った実験では以下の調査結果が出ています。
被験者にはガンの治療法について書かれた資料を「コーラとピーナッツを食べながら」「何も食べずに」「不快な環境下」の3パターンで読んでもらいました。
するとコーラとピーナッツを食べながら読んだ人の大半は肯定的な意見を述べ、不快な環境下で読んだ人は否定的な意見を持ったそうです。
ご飯に誘うことはデートプランとしては定番なので、ランチョンテクニックは誰でも達成できます。
しかも女性は基本、美味しいご飯が大好きです。
料理自体はもちろん、事が上手く運べば
- 「こういう美味しい店を知ってる人なんだ」
- 「普段からこういう店に通うグルメな人なのかな?」
とあなたのセンスに対する評価もブチ上がります。
ちなみにもっというと、より好意を抱かせたいなら薄暗くて静かなお店がおすすめですよ^^
デートとなれば多くの男性は美味しいご飯屋さんに誘うのが定番なので、知らず知らずのうちに使っているかとも思います。
もしその辺り適当にしていたなら、次回以降はお店選びもしっかりやっていきましょう!
日常で何かと使える心理学6
アンダードッグ効果
日常生活で使える心理学6つ目はアンダードッグ効果です。
アンダードッグ効果とは、予測の段階で不利が確定している場合に同情票や応援の声が増える現象のことを言います。
スポーツの大会や選挙などでよく見られる光景ですね。
- 創設30年目の悲願で甲子園初出場した晩年弱小校の快進撃
- 圧倒的有利な候補者を前にたった1人で選挙活動する若手候補者
このような心理です。
一見すると日常生活では使い道はないように思えますが、決してそんなことはありません。
会話でアンダードッグ効果を最大限発揮するためには【素直さ】を利用します。
例えば、現在のあなたがいかに充実して安定した人生を送っているかを伝えたとしましょう。
するとまず間違いなく自慢だと思われます。
ではなく、現在の状態に至るまでどれだけ泥水をすすって地道な努力をしてきたかを自己開示すれば、相手の感情は簡単に引き寄せることができます。
- 周りからバッシングされても逃げたくない一心で頑張ってきた
- 弱い自分を脱却したかった
安定した今より、圧倒的に落ちぶれていた過去を伝えます。
そうすることで相手は
「そんな過去があるとは思わなかった。いったいどんな苦しい経験をしたんだろう」
と過去の方に興味を抱くんです。
そして必ずどんなことがあったかあなたに尋ねるはずです。
苦しい経験をしっかり植え付けるほど、現在のポジションに対する信頼性が上がるわけですね。
このほか、普段スキのない男性がふとしたときに見せる弱さなんかもアンダードッグ効果にあたります。
完璧人間だと思われて困ってるならしばしばおっちょこちょいな一面を見せればより好感度が上がりますよ^^
これも自分の意識次第で使える心理学なので、ぜひ利用してみてくださいね。
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【理由あり】コミュ力に自信がないうちは使うと危険な心理学4つ
ここからはコミュニケーション能力に自信がないうちは避けた方がいい心理学を解説していきます。
- ミラーリング効果
- ダブルバインド
- 吊り橋効果
- 単純接触効果
ではひとつずつみていきましょう。
コミュ力に自信がないと危険な心理学1
ミラーリング効果(ミラー効果)
コミュ力に自信がないなら避けるべき心理学1つ目はミラーリング効果です。
・心理学で使われる言葉で、「同調効果」といわれる。
・親密な関係では相手と同じ動作をすることが多く、好意を抱いている相手と同じ動作をしてしまうことなどもミラー効果である。
・逆に人間関係のテクニックとして相手に好感をもってもらうために、意識的にミラーリングを使用することもある。
・動作だけでなく、言語(発言)にも応用することが出来る。
Weblio辞書「ミラー効果」より引用
簡単にいうと相手の言動をさりげなく真似することで相手に親近感を与える、というものです。
▼慣れないうちは使用を避けるべき理由
最大のデメリットは「意識しすぎると相手に意図がバレやすい」「やりすぎると気持ち悪がられる」という点です。
自分がやられると分かるんですが、自分の言動を真似されてる時って結構気づくんですよね。
あからさまにやっていて気づかれればまず間違いなく嫌われます。
※余談ですが、僕は以前複数の男女と鍋パをしている際、好きな人にミラーリングをやりすぎて陰でめちゃくちゃキモがられました。
特に恋愛目的で異性と出会って間もない時期だと自分の言動ですらたどたどしくなりがち。
そんな状態でのミラーリング効果の多用は、やはり避けた方がいいでしょう。
※ちなみに「ミラーリング効果」で検索すると割と気持ち悪がっている人もいるようでした。
繰り返しになりますがミラーリング効果は一度気づかれたら終わりだと思ってください。
相手を真似ることなので誰でも簡単にできる反面、タイミングや頻度には注意が必要です。
コミュ力に自信がないと危険な心理学2
ダブルバインド
会話に慣れていないならあまり使わない方がいい心理学2つ目はダブルバインドです。
ダブルバンドとは、最初から選んで欲しくない選択肢を除外した上で相手に選択を迫る心理テクニックです。
簡単に言うと、NOと答えられない質問をすることだと思ってください。
「来週の土曜予定ある?もし暇なら映画行かない?」 → YESかNOで答えられる
「来週の土曜は映画とカラオケならどっち行きたい?」 → NOの選択肢がない(=ダブルバインド)
分かりやすく言うとこんな感じですね^^
▼慣れないうちは避けるべき理由
使い所を間違えると高圧的で強引な人間だと思われます。
もちろん使ってはダメというわけではないですが段階は踏むべきでしょう。
例えば以下を見てください。



最後にダブルバインドをかましていますが、何がダメかは一目瞭然ですね。
これだと相手には「強引な人」という印象が焼きついてしまいます。
人よっては恐怖感を抱くかもしれません。
この場合の正解はやはり「YESかNOの選択肢を挟むこと」です。
「来週俺も暇なんだけど、よかったらどっか出かけない?」
この一文が入るだけで、明らかに精神的余裕が感じられますよね。
ダブルバインドについて多くのサイトでは「選択肢を無くせば断られることもない」という点のみの紹介が散見されます。
間違いではありませんがそれはタイミングと相手の感情が揃っての話です。
使い所を間違えると、最悪一撃で関係が途切れます。
相手から常にNOと言えない質問されたらどんなに仲良しな関係でもウザいですよね?
ダブルバインドは多用するものではないので、使うにしてもタイミングを見て適度に使用することをお勧めします。
コミュ力に自信がないと危険な心理学3
吊り橋効果
3つ目に紹介するのは吊り橋効果という心理学です。
これも有名な心理学ですね。
吊り橋理論(つりばしりろん)とは、カナダの心理学者であるダットンとアロンによって1974年に発表された「生理・認知説の吊り橋実験」によって実証された感情の生起に関する学説。吊り橋効果、恋の吊り橋理論とも呼ばれる。
Wikipedia「吊り橋理論」より引用
具体的には、吊り橋の上のように恐怖や不安を感じる環境で出会った相手とは恋愛関係に発展しやすいとされる心理的作用をいいます。
▼慣れないうちは使用を避けるべき理由
最初のうちは吊り橋効果を避けた方がいい理由は以下2つ。
- 狙いがバレやすい
- 恐怖感情は「諸刃の剣」になりうる
そもそも吊り橋効果はその効果ゆえ、恋愛関係を発展させるために使う人が多いテクニックですね。
ただ、恐怖というのは感情の揺れ動きが大きい要素です。
使う相手やタイミングを間違えるとむしろ嫌われる原因にもなりえます。
以下調査結果を見ても分かるように女性は特に恐怖系のコンテンツが嫌う割合が高いので注意が必要でしょう。
【お化け屋敷と男女の心理に関する調査概要】
調査期間:2018年12月10日(月)~2018年12月11日(火)
対象人数:500人
対象情報:全国の20~40代の男性・女性
調査方法:インターネット調査
いくら心理学的に効果があるとは言え、関係が深まっていない段階で吊り橋効果(恐怖感情)を利用するのはハイリスクです。
ある程度仲を深めて、人間性が理解できた後でも決して遅くはありませんよ^^
コミュ力に自信がないと危険な心理学4
単純接触効果(ザイアンス効果)
最後に紹介するのが単純接触効果(ザイアンス効果)です。
これも聞いたことはあるはずです。
単純接触効果(たんじゅんせっしょくこうか、英: mere exposure effect)は、(閾下であっても)繰り返し接すると好意度や印象が高まるという効果。
Wikipedia「単純接触効果」より引用
要するに、最初は興味を抱いていない人でも会う回数を増やすと次第に好感度が上がったり印象が良くなったりするというものです。
上記説明では自分が相手のことを好きになっていくとありますが、相手が人間であれば当然同様の作用が働きます。
最終的に相手もこちらに対して好意を抱くわけですね。
▼慣れないうちは使用を避けるべき理由
単純接触効果を意識して恋愛に使おうとすると必然的に「相手への連絡頻度が増える」ことになります。
相手と知り合って間もない時期に回数を意識すぎると、
- 「しつこい」
- 「余裕がない」
- 「なんかアピールが激しい(ちょっと怖い)」
といったネガティブな感情を抱かれかねません。
例えば男性なら熱烈なアピールは百歩譲っていいとしても「余裕がない人」と思われたらその時点で印象ガタ落ちです。
もちろん好意のアピールも行きすぎれば余裕のなさや恐怖感・不信感に変わりやすいので注意すべきでしょう。
また、単純接触効果でいう接触とは「見る」「触る」といった行為も含まれます。
この心理学に従えばこういった接触を増やす事も効果を生むことになりますが……
関係が浅いならやはり過剰な使用は避けた方がよいでしょう。
単純接触効果は誰でも簡単にすぐ実践できて便利です。
ただし使う頻度とタイミングがかなり重要な心理学なので、使用の際には充分注意してください。
【まとめ】心理学は使うタイミングや頻度を意識して賢く利用しよう!
今回は日常生活で使える&使いやすい心理学は何か?というテーマで解説してきました。
今回【使える心理学】として紹介した各心理学は、いずれも日々の暮らしで使いやすいものばかりです。
中でも返報性の原理とフォローアップクエスチョンは使用シーンも効果性も高くおすすめです^^
仕事や恋愛、その他自分自身のためにぜひ役立ててみてください。
一方で(最初のうちは特に)多用しすぎると危険な心理学も解説しました。
ここで紹介したものは使用タイミングを間違えると取り返しのつかない状況に「一瞬」で陥る可能性があります。
表面の情報に騙されず、本当に使うべきタイミングを見極めましょう。
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。