今回は上司との会話や雑談ネタに困らなくなる必殺のトーク術を紹介していきます。
社会人になると逃れられないのが職場での上下関係です。
昇給や出世など先々のことを考えると上司との関係は円満にしておきたいですよね。
とはいえ、いざ上司と会話すると言われても話題やネタで悩むことは多いはずです。
事実、大手英会話スクールGabaが行った調査によると、職場でコミュニケーションが取れていない人の47.9%は相手が上司と答えたそうです。
お金を払って通う学校とは違い、給料を貰って働く「会社」では、当然学生ほど自由な言動は許されません。
かといって「一切コミュニケーションを取らない」なんてことも不可能な話です。
そこでこの記事では【あなたの上司の好き嫌い関係なく会話ネタに困らない話術】を伝授いたします。
これを知れば毎回頭を捻ることなくスムーズに会話ができるので、会話ネタで悩んでいるなら必見ですよ^^
▼この記事はこんな方におすすめ
上司との会話ネタに困りストレスを感じている
どんな相手にも臨機応変に対応できる手法を知りたい
Contents
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会話上手な人のネタや話術
では、会話上手な人はどんなネタや話術を使いこなしているのでしょうか?
会話上手な人は、会話に「相手の得意分野」や「相手が興味関心を抱いている事」、つまり相手に関連するネタを必ず取り入れます。
そして(相手が目上の人なら特に)以下の流れで会話を展開していきます。
- 自分の話は最初だけ。あとは尋ねられた時だけ
- 逐一質問をし、見解を述べる
- 相手の話に対して理解度を伝える
お分かりかと思いますが、全体を通して会話の中心はほぼ相手に関する事ですよね。
先ほどもお伝えしたように、相手が「話しやすい」「居心地が良い」と思える環境を構築するわけです。
人はよほど興味関心がないと【新しい知識を吸収する】を嫌う生き物です。
歳を重ねるほどこの傾向が強くなります。
会話において相手が知らない話題を出すことは、相手にとっては新しい知識を強制されるのと同じで抵抗や反発心を生んでしまいます。
ちなみによく「話が上手い人は例え話が上手」とか「難しい事を簡単に話す人は会話上手」と言われますよね。
これらもやっている事は同じで【相手が知る人や物】を頭の中にイメージさせています。
聞き手が「会話上手」と感じるか否かは、聞き手の知っている事をどれだけ会話に盛り込めたかが重要なのです。
上司との会話でネタに困らないために【大事な事は3つだけ】
ここでは上司との会話でネタに困らず、上手に盛り上げる方法を紹介します。
大事な事は以下3つだけです。これだけ覚えて会話に臨みましょう。
- 【入り口】環境ネタでスムーズなスタートを
- 本格的なネタは質問で聞き出す(用意する必要なし)
- アドバイスシーキングを駆使する
ひとつずつ解説していきます。
【入り口】環境ネタでスムーズなスタートを
上司と会話する際の入り口は【環境ネタ】がおすすめです。
理由は簡単で、お互い頭を使わずに話を進められるからです。
上司との会話が苦手な人にありがちな勘違いが
「ビジネスマンらしいレベルの高い話をしないといけない」
という意識。
たしかに友達と話しているわけじゃないので間違いではありません。
とはいえ、いきなりガチガチのビジネストークから入れば、相手にも緊張感や堅苦しい印象を与えてしまいます。
初対面の相手にいきなり「明日お前ん家行くね!ゲームしようぜ!」って言われたら「なんだこいつ」ってなりますよね。
まずは自己紹介して、簡単な共通点などで少しずつ仲を深めるものです。
環境ネタとは具体的に言うと、天気や気温、その時目に入った物や状況などですね。
例えば梅雨時期なら「梅雨とはいえ、最近全然晴れないですよね」といった感じで問題ありません。
もし会社の近くに新しい建物を建築中なら
「隣はなにか建築中ですが、何が建つんでしょう。○○さんご存知ですか?」
などでOK。
ポイントは誰もが知っているネタを使うことです。
相手が頭を使わずとも答えられる話をすれば、相手も「よし話そう!」とエンジンがかかります。
「上司が相手なのにそんな普通の話しても……」と思うかもしれませんが、上司だからこそ最初はこういう話でいいんです。
いきなりお堅い話で攻めても自分も相手も考える準備ができていませんから^^
まずは誰もが知っているであろう環境ネタで会話の口火を切りましょう。
本格的な会話ネタは質問で引き出す(用意する必要なし)
会話の核となるメインのネタは相手に質問して引き出すのが一番です。
ネタは相手から聞き出すことで100%間違いない答えをもらえるからです。
さらに一度正解を聞けば次回以降はそれを利用することができ、一石二鳥ですしね。
上司との会話ネタと聞くと「用意する物」と考える人がかなり多いようです。
その証拠にネットで調べたところ
- 40代にはその世代に流行っているドラマネタ
- 50代、60代にはバブル経済やお金の話
といった話を「用意して臨む」という解説記事が比較的多いようでした。
事前情報があるならまだしも、その頃流行っていただけで相手が好きか分からないネタを話題にするのはやや不安じゃないでしょうか。
それよりも「それを聞き出す」方に力を入れれば確実なネタも手に入る上、次回以降使うことができます。
事前準備もいらないので精神的にも楽になるはずです。
簡単な手順としては
「○○さんは最近やられている趣味とか、今興味を持っている事はありますか?」
こんな感じで相手の興味関心を聞き出し、その後は聞き出した内容について掘り下げて質問していきましょう。
具体例をみてみましょう。



とこんな感じで相手の回答を掘り下げていきます。
ちなみにこれは【フォローアップクエスチョン】というテクニックです。
会話が弾むのはもちろん、相手の自己重要感や承認欲求を満たせるおすすめ心理学です。
(当サイトではおなじみの技ですね^^)
こうすれば結果として
- 自分は相手の正確な情報をどんどん入手できる
- 相手は自分の好きな話ができるので嬉しくなる
と相乗効果が生まれます。
準備なしで会話に臨め、かつ話題にも困らず相手の心を満たすことができるのが質問の力です。
会話ネタは質問で聞き出すことを意識すると無駄に消耗することもなくなりますよ^^
アドバイスシーキングを駆使する
上司との会話ネタで困らないためにアドバイスシーキングを駆使しましょう。
アドバイスシーキングとは簡単にいえば「上司にアドバイスを求める」ことです。
こうすることで上司の人間性を立てつつ、その存在があなたの力になっていることを示すことができます。
※1つ前のフォローアップクエスチョンにも似ていますが、こちらは相手を称える要素が強めです。
アドバイスシーキングは会話に対する満足度を高めるのはもちろん、相手に好意を抱かせる最強のテクニックになります。
ちなみにアメリカのブリガムヤング大学が複数のセールスマンを対象に行った研究では、以下の結果が出たそうです。
まず対象のセールスマンを2つのグループに分ける。
- 顧客に対して普通に営業
- 顧客にアドバイスシーキングをしつつ営業
その結果、1は成約率が8%だったのに対し2は成約率が42%となった。
単純計算で5倍以上、すごいですよね。
アドバイスシーキングのメリットはどんな話題にも使えることです。
例えば【上司の仕事に対する考えや社会的地位】に対して使いたいなら
「その考えに至るまでにどのような経験をされたんですか?」
「今の地位を手に入れるまでに心掛けていた習慣や意識はありますか?」
【趣味や私生活】に対してなら
「僕も新しい趣味を作りたいと思っているんですが、おすすめはありますか?」
「奥様のような女性といったいどこでどうしたら出会えるんですか?」
といった感じです。
相手の会話満足度を高めたいなら効果は抜群です。
人間誰しも自分や自分の選択した道を評価されて嬉しくない人はいませんからね^^
アドバイスシーキングは先に紹介したフォローアップクエスチョンと合わせて使えるので上手く利用して会話を盛り上げてみてください。
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会話に詰まる人の特徴5つ【ネタの有無関係なし】
ここでは会話に詰まる人の特徴&やりがちな失敗を解説します。
近年はSNSの進化もありますが、コミュニケーション自体でいえば今も昔も苦手な人の方が多いのです。
現に20〜30代の社会人男女500人を対象にしたマイナビの調査では、実に72%の人が「コミュニケーションが苦手」と答えたそうです。
僕は仕事柄、社内外で多くの人と会話をする機会があり、様々な性格の人と接してきました。
そんな中で以下「会話に詰まる人の特徴」をまとめてみましたので一読してみてください^^
- 沈黙を遅れて焦る
- 相手が無関心なジャンルの話をする
- 会話を掘り下げられない
- イエスマン
- 過剰な謙遜
ひとつずつ見ていきましょう。
会話に詰まる人の特徴1
沈黙を恐れて焦る
会話に詰まる人の特徴1つ目は沈黙を恐れて焦るタイプです。
沈黙に耐えられない人は「沈黙=悪い事」という認識を持っています。
なので沈黙しないようとにかく会話を繋げようとしたり、会話が止まれば無理して話そうとしたりと不自然な言動になってしまいます。
まして、無理やり引き出した話題となれば内容も支離滅裂になりがちです。
話し手が焦っていれば相手は気を遣うか気疲れして、結果会話が途切れやすくなるわけです。
基本的に沈黙が苦手な人の主な言動は以下の2つです。※もし心当たりがあれば注意しましょう。
- 1つの話題が完結後「そういえば……」などと即座に別の話を出す
- とにかく質問責め
これではそもそも相手が話題を噛み締める隙は一切なく理解が追いつきません。
会話が途切れて当然ですね。
会話に詰まる人の特徴2
相手が無関心なジャンルの話をする
会話が詰まりがちな人は、相手の無関心なジャンルの話をしている事が多々あります。
会話内容ではなく「話す事」に集中しすぎるとやりがちなミスです。
心理学の観点からいうと、全ての人間は自己の重要感が満たされたいと考える生き物です。
会話(特に雑談時)ではこの部分を意識しないとスムーズな会話はできません。
もしあなたが唐突に以下のような話をされたらどうでしょう。
- 相手の友人の趣味について
- 相手の働く職場がいかに居心地良いかについて
いきなりこんなこと言われたところで1ミリも興味は湧きませんよね?
反応するといってもせいぜい「へぇ〜」「そうなんだ」くらいです。
会話を盛り上げたいなら「相手に関連した話をする」ことを意識しなければいけません。
会話に詰まる人の特徴3
会話を掘り下げられない
会話に詰まる人は、何か話題を振られてもその話を掘り下げず自分で終わらせてしまいます。
意見や疑問を告げずシンプルに「はい」「そうです」とだけ返す人ですね。
言うまでもなく、自ら会話を締めているので会話が途切れるのは当然なわけです。
日頃、会話の際に「自分の話はスムーズにできるけど相手が出す話題に興味が持てない」なら注意しましょう。
会話はドッジボールではなくキャッチボールで成り立ちます。
会話に詰まる人の特徴4
イエスマン
相手の話を肯定する事は大事ですが、かといってイエスマンになるのは会話において逆効果です。
相手の事を肯定ばかりしていると相手からは
- 「何も考えていないのを誤魔化している」
- 「自分の考えがない」
といった印象を抱かれます。
イエスマンの場合「会話がしづらい」というより「相手が呆れて話したくなくなる」という流れで会話が途切れる結果に繋がります。
会話に限らず、何事もしつこいのは嫌われる結果に直結します。
「相手に嫌われたくない」「相手を喜ばせたい」からといってゴマの擦り過ぎには要注意です。
会話に詰まる人の特徴5
過度な謙遜
よく何を言われても「いいえ自分なんかは……」と過剰に謙遜する人がいますが、これも会話が途切れる要因のひとつです。
謙遜のしすぎは相手に気を遣わせます。
相手は会話自体に疲れてしまい、会話が途切れてしまうでしょう。
少し話はズレますが日本人は国民性というか、とにかく謙虚なタイプが多いです。
謙虚である事は人として素晴らしい意識ですが、やはり「しつこい」のはよくありません。
せっかく相手が褒めてくれたのに、謙遜ばかりしていると発言者の好意を踏みにじることになります。
【まとめ】会話ネタを用意するのではなく質問力を磨こう!
今回は上司との会話ネタに困らない方法について解説してきました。
心理学の観点からすれば、会話を盛り上げるなら相手が知っている(詳しい)話をするのが最適とされています。
人間は大人になればなるほど「新しい知識の吸収」に抵抗を感じる生き物だからです。
そこで役立つ手段として
- フォローアップクエスチョン
- アドバイスシーキング
の2つを紹介しました。
自分が「自分の人生観や社会的地位を褒められると嬉しい」のと同様、相手も同じことをされれば喜びを感じます。
変に時間をかけて不確定要素の高いネタを準備するよりも、ここで紹介した手段で会話に臨めば精神的にも楽になるはずです。
ぜひ試してみてくださいね^^
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。