会話で頭が回らないと相手との関係はもちろん、仕事なら評価や出世に影響が出る可能性があります。
「この人、会話下手やな〜」と思われてメリットなど一切ありません。
人によっては寡黙な人と評価する人もいるかもしれませんが、多くの人はネガティブ寄りな評価を下すでしょう。
近年はSNSやLINEなどのチャットツールが普及しているため、特に10代20代の若い世代は直接の会話機会が必然的に減ってきています。
もちろん、僕みたいに学生時代ネットが今ほど主流ではなく電話したり会って話したりが当たり前だった世代でも同じです。
そこで今回は【会話になると頭が回らない、言葉が出なくなる】といった悩みを解決したいと思います。
改善方法から克服法、日々の意識までを具体的に解説していきます。
元々対人恐怖症とコミュ障を極めていた僕が紆余曲折を経て今日に至るまでを書いていますので、安心してご覧ください。
それではいってみましょう。
▼この記事はこんな方におすすめ
他人と話す時に言葉詰まってしまう
スムーズな会話ができるようになって人脈構築などに活かしたい
Contents
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会話で頭が回らない……ありがちな原因とは
会話の時に頭が回らず言葉に詰まってしまう、そんな方によくある原因をまとめました。
- 過去の嫌な経験やトラウマからくる苦手意識
- ストレスや睡眠不足で脳が疲れている
- 日常生活で会話する環境が少なかった・少ない
- 楽に話せる相手や慣れている相手としか話してこなかった
ひとつずつ見ていきましょう。
会話で頭が回らない原因1
過去の嫌な経験やトラウマからくる苦手意識
過去にした会話での嫌な経験やトラウマが現在の苦手意識に繋がっているパターンです。
固定観念が出来上がってしまっているため「きっとまた嫌な思いをする」という思考から拒否反応が出てしまうわけです。
トラウマになりやすい事柄としては(会話が原因で)彼女に振られた、仕事で取引先との人間関係で苦労した、などがよくありますね。
会話力とは、言うなれば自分自身の存在意義そのものです。
それを否定されるという事が記憶に残らないわけありません。
まして人は、良い事より嫌な事がより鮮明に記憶に残る脳の仕組みになっています。
過去の嫌な経験やトラウマは、その後同じパターンでよほどインパクトがある出来事でもない限り打ち消せないのです。
会話で頭が回らない原因2
ストレスや睡眠不足で脳が疲れている
日々のストレスや睡眠不足によって脳が疲れていると会話力が著しく下がります。
脳の負担が回復しておらず、本来の機能を発揮できないからですね。
特に睡眠不足が脳に与えるダメージは僕らが思っている以上に深刻と言われています。
2ちゃんねるの創始者である西村ひろゆき氏は自身のYouTubeで
「睡眠不足は脳のメモリが減る。メモリとは一度減ると元には戻らないので、睡眠不足は本当にやめた方がいい」
と述べていました。
これはまさにその通りだと思っています。
僕自身、以前仕事で徹夜を繰り返す日々を約1年過ごした時期があり、その頃よく
「言葉がすぐに思い浮かばない」
という症状に悩まされた経験もあります。
会話で頭が回らなくなる背景には、これまで培ってきた経験だけでなくこういった要因もありえるのです。
会話で頭が回らない原因3
日常生活で会話する環境が少なかった・少ない
普段の生活で他人と会話する環境があまり多くなかった、もしくは今も多くない場合、いざ会話シーンになった時に空回りしがちです。
会話自体に免疫がないから当然ですね。
- 元々会話が苦手で学生時代は他人とつるまず1人でいる事が多かった
- 職業柄他人と会話する機会の少ない仕事をしている
などなど、この他にも理由は様々でしょう。
ちなみに社会人になると就く仕事によっては他人と話す機会が全くなかったりして、会話の仕方を忘れることってマジであります^^;
頭には浮かんでいるのに上手く言葉に出せない、的な。
また現代はSNSやLINEなどのWEB上のツールが充実しているため、対面会話に抵抗がある人も少なくありません。
自転車に乗るための練習と同じで、会話力も練習(普段から)していないと衰えていきます。
会話で頭が回らない原因4
楽に話せる相手や慣れている相手としか話してこなかった
いつも話していて気も遣わない、緊張もしない、要は楽に話せる相手としか話してこなかった場合も、いざ赤の他人と話す時に頭が回らなくなります。
例えば、親しい友人知人や家族などですね。
いつも話している人相手だと半自動で言葉が出てきますし、仮に言葉詰まっても問題ないでしょう。
もし喧嘩してもお互いを理解していれば仲直りは容易でしょう。
一方で例えば進学した学校で初めて会ったクラスメートや知り合ったばかりの会社の先輩後輩などだとそうはいきません。
いきなりタメ口で行くわけにもいかないし、嫌われたら面倒なので言葉も選ばないといけないですよね。
関係がギクシャクしたら後々面倒すぎます。
当たり前ですが親しくない相手だと言葉を選び、空気を読みながら会話しないといけないので何を話したらいいか迷いやすくなります。
楽な状況における思考や言動に慣れると「言葉を選ぶ」「気を遣う」ことに慣れていないため、結果思考停止に繋がりやすいのです。
会話力ないと思われやすい人の特徴って?【5つ紹介】
会話力がないと思われやすい人の特徴を5つ紹介します。
- 主観的な会話しかできない
- 話題がコロコロ変わる
- リアクションが単純で話を膨らませられない
- 展開が早い
- 順序立てて会話ができない
ひとつずつ見ていきましょう
会話力がないと思われやすい人1
主観的な会話しかできない
主観的な会話しかできない人は会話力が低いと思われやすいです。
あと、とにかく人から嫌われやすい。
主観的とは、簡単に言うと自分中心ということです。
分かりやすいところでは「俺なら」「私なら」が口癖の人とかまさにこれですね。
あとはなんでも否定から入る人も同じです。
相手軸で展開された話なのに勝手に自分ごとに置き換えて、人によっては勝手に自分の意見を添えてくるパターンもあります。
考えただけで嫌われるのは分かりますよね。
基本、会話で相手を確実に満足させるためには【相手の物理的欲求か精神的欲求を満たす】しかありません。
それが人の話を聞く事だったら問題ないかもしれませんが、そうだとしたら確実にその意思表示があったらにしましょう。
そうじゃない状況で主観的な話は、まず間違いなく【会話力がない人】【つまらない人】と思われます。
会話力がないと思われやすい人2
話題がコロコロ変わる
話題がコロコロ変わる人も会話力がないと思われやすいです。
人間は何も意識しなければ「楽ができる会話」を楽しい会話と思いやすいからです。
※【楽をしたい】という欲望は会話に限らずあらゆるシーンで共通する人間の本能です。
話題がコロコロ変わると、聞き手は次々に来る会話に頭を回転させないといけないですよね。
例えば常にジャンルの違う内容で質問責めされている時など。
- 「趣味は?」
- 「休みの日は何してる?」
- 「好きな食べ物は?」
- 「地元は東京?」
- 「会社は楽しい?」
こんなふうに畳みかけられたら相手都度「えっと……」と頭を切り替えないといけないので疲れます。
最初お伝えしたように人は楽がしたい生き物なので、楽な会話とは何かを考えてみましょう。
そうなるとやはり「相手の好きなジャンルの話」になりますよね。
相手はさほど頭を使わなくてもいいし、得意ジャンルなので楽しく話せます。
話を戻すと、
話題がコロコロ変わる → 相手は楽ができない(苦痛)→ 疲れる → 話が面白くない
という流れになるので、話題がコロコロ変わる人は会話力がないと思われるのです。
会話力がないと思われやすい人3
リアクションが単純で話を膨らませられない
「へえー!」「すごいね!」など簡素なリアクションしか言えず、そこから話を膨らませられない人は会話力がないと思われます。
これは主に【沈黙】を誘発するからです。
「会話のキャッチボール」という言葉があるように、会話はキャッチボールをするかのようにテンポ良く展開できた方が双方楽しめるものです。
「へえ!」「すごいね!」だけでリアクションを終わらせてしまうと、自分か相手が改めて話をしないといけません。
すぐ会話が出てくればいいですが、そうじゃなければその感に沈黙が生まれるかもしれません。
話し手にもよりますが、沈黙はムードを一気に悪くしやすいので注意が必要です。
また、ひとつ前の【話題がコロコロ変わる】と共通するマイナス要素として、相手に頭を使わせてしまいます。
つまり相手を疲れさせるので、その面でもマイナスです。
単純なリアクションで終わらせてしまうと、
- 相手の頭を使わせる→疲れさせる
- 沈黙が生まれて気まずくなる→疲れさせる
という疲労の二連コンボを与えてしまいます。
単純なリアクションで終わらせることは会話下手キャラへの特急券と言えます。
会話力がないと思われやすい人4
話の展開が早い
話の展開が早い人も会話力がないと思われやすいです。
時間の制約があるなどの理由がないのにそういった雰囲気を出していると、焦っていると受け取られやすいからです。
ちなみに2つ前に紹介した【話題がコロコロ変わる】についてもこの印象を与えてしまいます。
ただ、話の展開が早いパターンの場合は話題が一貫していても関係なく良くない印象になるので注意が必要です。

来月は大阪でやるみたいだよ!行く?
と、まあこんなふうに話されるとどこからリアクションしたらいいか分からなくなり答えるのもダルくなります。
自分的には全く焦っていなくても「余裕がない人だなあ」と思われてしまうでしょう。
心に余裕がない人で会話上手な人は存在しません。
会話力がないと思われやすい人5
順序立てて会話ができない
話題がブレず焦りの感情を与えなくても、会話が順序立てて話せないとやはり会話下手に思われがちです。
内容を理解するのに聞き手側が整理する等、分かりやすい方法で解釈し直さないといけないからですね。
つまり相手の脳のリソースを使ってしまうんです。
繰り返しになりますが人間はどんなことに対しても楽をしたいと考える生き物なので、楽できない事を無意識に嫌います。
会話においてはいかに考えず、自分の力量の範囲でキャッチボールできるかが【楽しい会話】になるかに繋がります。




言っている意味はなんとなく分からなくもないですが、声だけで聞いてたら若干混乱しますよね。




こちらの方が幾分理解しやすいかと思います。
2人での会話だと当然ですが情報源は相手の話だけです。
話の順序がバラバラだと内容のイメージがしづらく、結果それが続けば会話下手の烙印を押されてしまいます。
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会話になると頭が回らなくなる癖を改善・克服する方法
会話で頭が回らなくなる時の対象法・改善法を解説していきます。
基本は以下の3ステップをこなします。
- 会話の時、何を考えようとしているか思い返して対処法を実践する
- 環境からネタ収集→使えそうなものは流用
- シーンは関係なくとにかく場数を踏む
1.会話の時、何を考えようとしているか思い返してみて対処法を実践する
まずは会話の時に自分が何を考えているかを思い返してみます。
よく詰まってしまう人との会話シーンを思い出してシミュレーションしてみるのもおすすめです。
結論、会話がうまくいかない根本原因はここにあるわけなので、この部分を最も意識して解決を図りましょう。
かつての僕を例に挙げてみると、
「面白いことを言わないと……」
「何話そうかな……」
「えっと、えっと……」
「やべーどうしよ……」
と、こんな感じでした。
こんなことを考えつつ、何も決まらないうちにとりあえず「あ、そういえば……」と話出しちゃうんですよね。笑
んで、言ってることが支離滅裂になったり同じこと言っちゃったり。
あなたも概ね同じような感じかと思います。
ここで覚えていただきたいのは、先に挙げた「どうにかしよう」といった思考が完全に無駄だということです。
なぜならそれを考えても会話がうまくいかないのは僕が身を持って実証しているからです。
なので【同じシーンになった時、それが無駄だと思い出せればOK】です。
もしかしたら「そんな時に話題を思いつき、スムーズに展開するための思考」などの提案をされるかと思ったかもしれませんがそれは一切不要です。
ここでお伝えすることは先のような考えが一切無駄だと認識しつづけることです。
まずは会話時考えようとしている思考を思い返す、そしてそれが無駄だと認識する、という2点を認識してください。
2.環境からネタ収集→使えそうなものは流用
1で紹介した思考が完全にインストールできたら次は本番で混乱しないための思考法やアクションを紹介していきます。
表題にもあるように【環境からネタ収集】することです。
そして【使えそうなネタは別シーンどんどん流用】していきます。
環境からネタ収集とは読んで字の如くで、今いる場所で目につくものをネタに話題を振っていきます。
例えばカフェや居酒屋にいるならインテリアやメニュー表を使うのがいいでしょう。
「ここ珍しい飲み物多いよね!○○さんは何が好き?」
「あの置物面白くない?てかこのお店独特の物いっぱいあるよね!」
といった感じです。
ポイントは2人が同時に認識できる(している)ものを使うことです。
なぜかというと、双方が共有している情報は互いに頭を使わなくて済むからです。
目につく物全てを拾うくらいの勢いでどんどんネタにしていきましょう。
先の飲食店を例にすれば
- 最初はメニュー表
- ドリンクが届いたら見た目や味、感想
- 持ってくる店員の服装や対応、見た目(聞き心地が悪いことは言わない)
といった感じです。
これはフードでも同じです。
ただ、これだけだといずれネタが尽きてしまうでしょう。
そこで先の展開を元に各ネタポイントから新たにネタを生み出します。
- 最初はインテリアやメニュー表 → こういう店はよく来るか?
- ドリンクが届いたら見た目や味、感想 → 普段よく飲むお酒(飲み物)はあるか?
- 持ってくる店員の服装や対応、見た目(聞き心地が悪いことは言わない)→ 居心地が良い店は他に知っているか?
例えば上記のような感じですね。
最初は一段階目の振りだけでも十分ですが、慣れてきたら
【一段階目で話が広がる → 次に二段階目の質問をする】
という流れを作っていくと、それぞれの段階で話題の数が倍になっていきます。
もちろん、三段階、四段階とどんどん話題を広げても問題ありません。
これだけでも結構沈黙は避けられそうですね。
またこれらを行うメリットはもう1つあって、高確率で相手から同じことを聞かれることです。
なぜ高確率と言えるかというと、頭を使わずに聞ける内容だからです。
相手が言ったことをオウム返しするのって誰でも思考停止でできます。
これで1つ話題ができますね。
最終的にそこからさらに話題を生み出す→質問を繰り返すくらいまでいければ完璧です。
会話が少しあったまってきたら質問形式じゃなくてもOKですよ^^
「それ聞いて昨日○○だったの思い出した!笑」
「その情報ありがたい!さすが、めちゃ詳しいね!」
質問を止めると話題が終わってしまいそうで不安かもしれません。
でもある程度会話にテンポが出てくると、緊張や気遣いもなくなるので自然と関連する話題や次の話題が生まれやすくなります。
これは実際にやってみると体感で分かってくるはずです。
ここまでの内容をまとめると
- ゼロから話題を考えるのではなく今いる環境からネタ収集
- 段階に応じて簡単に答えられる質問をしてみる
- 慣れてきたら各段階で(相手の回答に応じて)質問を派生させていく
そしてこの方法は他のシーンでもどんどん使ってください。
全く同じ流れでもいいのでとにかく使いまくります。
使えば使うほど自分でも慣れて洗練されていきますし、心に余裕が出れば新しいネタ振りもどんどん思いつくようになりますよ。
3.シーンは関係なくとにかく場数を踏む
あとはシンプルです。テクニックを習得したらあとはとにかく場数を踏みましょう。
成功や失敗体験をとにかく積みます。
あらゆる人間や状況に対応できる力を身につけるためです。
特に失敗体験は必ず記憶やメモに残すなどして、どう修正すれば成功に近づけるかをしっかり認識しておくようにしましょう。
経験は必ず次回に活きます。
会話で焦ってしまうなら難しい事を言おうとしない
ひとつ補足で、会話で頭が空っぽになってしまっても決して「頭の良さそうな事を言おう」「面白い事を言おう」といった事は避けましょう。
そんなことを考えれば考えるほど理想通りの発言はできないからです。
いつもなら難なくこなしている事でも緊張していると思わぬ失敗をしますよね。
これと同じです。
会話において相手を笑わせようとしている時に言った事で「めっちゃウケた!会心の一撃だった!」なんて思えたこと、おそらくほとんどないはずです。
一流のお笑い芸人ですらそういうシチュエーションだとスベリまくってるシーンはよく見ますよね。
なのでとにかく面白い事を言おうとする行為はやめておきましょう。
ちなみにコミュニケーションに関する心理学の1つに【メラビアンの法則】というものがあります。
メラビアンの法則
感情や態度について矛盾したメッセージが発せられたときの人の受けとめ方について、人の行動が他人にどのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの言語情報が7%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目などの視覚情報が55%の割合であった。この割合から「7-38-55のルール」とも言われる。「言語情報=Verbal」「聴覚情報=Vocal」「視覚情報=Visual」の頭文字を取って「3Vの法則」ともいわれている。
Wikipedia:「メラビアンの法則」より
お伝えしたいことは上記太文字の部分の通りです。
人のどの行動がどれだけ他人に影響を及ぼすかを調べた実験の結果では
- 言語情報 → 7%
- 聴覚情報 → 38%
- 視覚情報 → 55%
という結果になったそうです。
つまり変な言い方をすれば、人は他人が目の前でどれだけ素晴らしい会話をしていてもほとんど見た目しか見ていないと言えます。
なので難しくて知的で面白いトーク力ができるように鍛えるより、まずは外見を良くする意識を持ちましょう。
トーク力はその後鍛えても決して遅くありません。
ちなみに【見た目を完璧にすれば会話はどうでもいい】というわけではありません。
「他人は見た目を優先的に見る」というだけで、見た目しか見ていないわけではないので^^
会話力は鍛えた方が良いに決まってます。
思考停止でいきなり会話力を鍛えるのではなく(外見に絶対の自信がないなら)まずは外見を磨いて、余裕が出てきたら会話力の勉強もしてみてください。
まとめると、
- 会話シーンで「難しいことや知的なこと」「面白い事」を言おうとしない
- 心理学的観点では他人は人の外見を見ているので、そちらから磨いてみてもOK
となります。
意識して日々行動してみてくださいね^^
会話が上手い人の思考言動とは?【会話例付きで紹介】
会話力が上手い人が日常から意識している思考や言動を紹介していきます。
まず大事な事を言うと「会話が上手い人は聞き上手だけど自分語りもする」という点です。
よく「会話が上手い人は聞き上手」「相手の話をひたすら聞いて自分のことは言わない」という事を言っている人やメディアがありますが、とんだ戯言です。
これは完全に間違いなのでしっかり頭に入れておいてください。
会話上手な人は自分のこともガッツリ話し、相手の事もしっかり聞きます。
そして、最もよく使うテクニックが【アドバイスシーキング】というテクニックです。
簡単に言うと、相手の話した内容にアドバイスを求める行為のことを言います。



私、今使っている化粧水が合ってないみたいで使ったあと結構肌が乾燥するんですが、選び方のコツとかあります!?
最後の質問がアドバイスシーキングです。
これの良いところは【自分も相手も頭を使わず回答できる】ところです。
また、ただ質問するだけじゃなく相手の得意分野において自分が助けを求めるので、聞かれた側も話を広げやすいのがメリットでしょう。
うまく褒めれば相手の満足感を飛躍的に高められます。
仕事絡みの接待など、立場が上の人との会話ならこのテクニックはかなり使えるテクニックですよ^^
とはいえ、アドバイスばかり聞いているだけでは単調な会話になってしまうので使いすぎには注意してください。
違和感の生まれない上手い使い方としては、
- 相手の事を聞く(通常の質問)
- その中で相手に関連する材料がでたらアドバイスシーキング
- 関連する事で自分の話をする(困っている事や解決したい悩みなど)
- 一旦他の事を話す(お互いの趣味や習慣など)
- 他に相手の得意分野を見つけたら再度1に戻って流れを繰り返す
という感じで進めていけばしつこさもなく自然な会話展開で進められるはずです。
この他にもゼロからでも簡単に会話を作る方法とした「会話になると頭が回らなくなる癖を改善・克服する方法」でも紹介した【環境の共有】があります。
繰り返しになりますが簡単に言うと、自分と相手が同じタイミングで見聞きしている状況を会話ネタにする行為です。
これも簡単な上に会話のきっかけとしてかなり使えるテクニックなのでどしどし使ってみましょう。
- アドバイスシーキング
- 環境の共有
上記らは高度なトーク技術などは不要なので、今日から簡単に実践できるかと思います。
会話上手な人って思った以上に難しいことをしていないんですよね^^
その割に会話を安定させる効果は抜群なので上手く利用してみてくださいね。
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【会話中混乱しないために】1人でできる勉強法はある?
会話の際に混乱しないために、1人でできる勉強法を紹介していきます。
- 芸人や芸能人のトーク番組を見る
- 他人のトークに耳を傾ける
- 迷ったら○○、こう言う時は○○といったルールを作る
- 夜はしっかり寝る、ストレスを溜めすぎない
- 失敗してもいい会話の機会を増やす
- 思った事をすぐ言葉に出す練習をする(会話じゃないシーンでも)
それぞれ具体的に見ていきましょう。
1人でできる勉強法1
芸人や芸能人のトーク番組を見る
テレビやネットで芸人や芸能人のトーク番組を見てみましょう。
シンプルではありますがやはりトークや演技を生業としている人達なので学べる点は多いです。
もちろん人によって喋りが上手い下手はあるので、一般的にトーク力が高いとされている人を参考にすると良いでしょう。
もしくは自分が面白いと感じている人などでもOKです。(人の笑いの基準値はそこまで大きくズレることはないので)
自分が面白いと感じれば概ね他人も面白いと感じるものです。
個人的におすすめを挙げるならMCが1人いて雛壇の人たちをトークで回すような番組がいいでしょう。
- さんま御殿
- アメトーーーク
※2022年2月現在放送中の番組
などが良いかと思います。(さんま御殿は僕もトーク力を鍛える際によく見ていました)
この他、複数人の会話形式で構成される番組も良いので見てみてください。
- 僕らの時代
- 人志松本のすべらない話、酒のつまみになる話
※2022年2月現在放送中の番組
こういった番組を見る際は個人のトーク力はもちろん、誰がグッとくるトークを展開しているかなども把握しておいて言い回し等をパクるのもありです。
そうやって自分のトークレパートリーや鉄板ネタ、笑わせる言い回しを増やしていきましょう。
ピンキリありますがテレビやYoutubeは安価で簡単に、そして好きな時に好きなだけ学べる素材なので利用していきましょう。
1人でできる勉強法2
他人のトークに耳を傾ける
シンプルですが、常日頃から他人のトークに耳を傾けるようにしましょう。
画面からプロのトーク術を学ぶ事も大事ですが、私たちが相手にするのは基本的に特別な訓練など積んでいない普通の人ですよね。
なので笑わせるとか面白さとか以前にごくごく他愛ない会話が普通にできることこそが最重要なんです。
会話が苦手な人によくありがちなのが【常に面白い事を言わないといけない(=会話が上手い人はそうしていいる)】といる感情です。
これは会話が上手い人の会話シーンを見てもらうと分かります。
会話上手な人で常に面白い事を言い続けてる人なんてまずいません。
テレビなどでそういうシーンをよく見た事があるとすれば、それはテレビだからそういうシーンを切り取っているだけです。
多くの場合、80〜90%の他愛もない会話の中に笑える言い回しやフレーズが10%くらい。
その10%が濃いからドッと笑いが起きるんです。
昔の僕もそうだったんですが、芸能人や芸人はなんでこんなに面白い事を言い続けられるのかと勝手にコンプレックスを抱いていました。
そして【常に面白いことしか言わない人】という目指す必要のない目標を立てていました。
こんなの目指せば目指すほど他人から引かれて痛い奴認定されるだけなのでマジでやめましょう。
仕事帰りに立ち寄った居酒屋やバーや休日に行ったカフェなど、他人がする普通の会話は勉強シーンに困りません。
そして、これまで意識的に習得しようと考えたことはないはずです。
特に誰かが話して相手がウケている会話などは、反射的に何が面白くてそうなったか考える癖をつけられるとよきです。
今日から意識していきましょう。
1人でできる勉強法3
迷ったら○○、こういう時は△△といったルールを作る
迷ったら○○する、こういう時は△△するという自分ルールを作りましょう。
そして、さまざまな会話シーンでどんな結果になっても必ずそのルールを基準に思考します。
こうすることで【大きな失敗をした時も後悔を引きづらず、修正点が明確になる】からです。
成長速度を早め、時間を無駄にしないためにもこれは重要な考え方になります。
例えば無計画でとりあえずいろんな会話シーンに挑み、打ちひしがれるほど失敗しまくったとします。
自分なりに勉強して絶対の自信を持って臨んだシーンで「それ笑えないよ」「つまらんなー」とか言われたらショックは大きいはず。
そんな時に自分ルールを持っていないと、とりあえずただただ落ち込みます。
しばらくして立ち直ったとして
「まあ、また気を取り直して頑張ろう」
となるか
「あんなに自信あったのに、俺には向いてないんだろうか」
のようにトラウマができて自信喪失する可能性もあります。
一方で自分ルールを作っていた場合はというと、しっかり考えを確立させていれば概ね以下解釈に至ります。
「あの発言はNGだったか。でもこれまで何回か上手くいっている方法だからもう何人か試してみよう」
「この年代とこの年代の男女に試してダメならこれは封印しよう」
と、こんな感じです。
言い方を変えると
- 3人試して効果ないならもうしない
- 5人以上好感を得られたらさらに磨く
となります。
もちろん、このルール自体を絶対に曲げない意思は必要です。
それだと結局自分の都合よく考えてしまってルールの意味がなくなりますからね。
一度鉄板のルールを作り出してしまえばどんな事柄が起きても心が乱れる可能性はまずなくなると思ってよいです。
自分ルールって作ってみると分かるんですが、誰の力も借りずにできる割に有効性は絶大です。
時間をかけてもいいので研究と分析をしっかりとやって自分流の鉄のルールを作ってみてくださいね。
1人でできる勉強法4
夜はしっかり寝る、ストレスを溜めすぎない
夜はしっかり寝ましょう。そしてできる限りストレスを溜めすぎないようにしましょう。
これは脳の健康を保ち、会話に必要な頭の回転を衰退させないためです。
睡眠不足は脳の機能を大幅に鈍くします。
試しに寝不足の日を3日続けてみてください。
普段当たり前に思いつく事柄でもすぐに思い出せなくなることがちょくちょく出てきます。
脳に限らず、睡眠不足というのは様々な生活習慣病や病気のリスクを高める危険な行為なのです。
よく熱心になるあまり睡眠時間を削って勉強する人もいますが正直やめた方がいいです。
1回や2回でどうこうなることではないものの、継続すれば確実に脳機能を蝕んでいきます。
僕自身、これで一時期脳機能の低下と思われる状況に陥った過去があります。
経験者だからこそ言わせてもらいますが、睡眠はしっかりとりましょう。マジで良いことがありません。
1人でもできる勉強法5
失敗してもいい会話の機会を増やす
失敗してもいい会話シーンをたくさん経験しましょう。
これは場数を踏んで雰囲気等の現場感を知るトレーニングですね。
机上で教えられることはいくらでもありますが、やはり現場でしか分からない突発的な事象は必ずあります。
こういったものはテキストでは「こういうことが起きるかもしれない」とお伝えはできるものの、あくまでも一例でしか紹介できません。
人の数だけ個性はあるので、それらを吸収しにいきましょう。
その中でできる限り失敗体験をたくさん積むようにしてみてください。
もちろん成功体験が悪いとは言いませんが、先々を考えると失敗の方が圧倒的にメリットは多いからです。
あと、人は物事が上手くいくと調子に乗ります。
特にまぐれが続いたりするとなおさらですね。
- 「自分は天才かもしれない」
- 「才能あるな、俺」
- 「こんなんで上手くいくんだ。結構簡単かも」
もちろん全員がそうなるとは言いませんが、そうなりやすいのが人間の性(さが)です。
逆に失敗が続いた時はチャンスです。
失敗したということは【今後その道を辿れば必ず行き着く間違った道を今知ることができた】わけですよね。
多くの人は失敗や損失を恐れたり嫌ったりする傾向が強いです。
これは人間の遺伝子に組み込まれた本能なので仕方ないことではあるんですが……。
でも、落ち着いて考えると上記思考に行き着くはずです。
そしてそれは紛れもない事実です。
後々する失敗を今経験できたって、なんか人生めちゃ得した気持ちになりませんか?
事実、得してるんですけどね^^
これってみんな気づきそうで気づかないんですよ。
失敗というパズルがあるとして、そのピースが埋まっていくイメージをしてもいいです。(僕はいつもこれしてます)
どうですか?
失敗することに嫌な感情なくなりませんか?
ちょっと脱線してしまいましたがとにかく失敗って人生最高の近道なんですよね。
だから会話シーンもどんどん場数を踏んで
- 自分が苦手な状況
- 苦手な相手(の性格や喋り方)
などをどんどん体当たりで知っていきましょう。
苦手意識が分かったら、どうすれば改善できるかを検証し実験の繰り返しです。
そうすることで実力は飛躍的に磨かれていきますよ。
思った事をすぐ言葉に出す練習をする(会話じゃないシーンでも)
思ったことをすぐ言葉にする練習しましょう。
これも会話に慣れるためには効果的です。
思考→即声出し、をすると意図的に「自分が話す(声を発する)」状況を作れるからです。
当然ですが、会話は自分(相手)が声を発しないと成立しません。
会話で頭が回らない事が気になっている人の多くは大抵、言葉を発する事自体に抵抗を覚えているものです。
頭が回らないから上手いことが言えない。
上手いことやまともな事が言えないと相手を不快にするかもしれない。
その結果、慎重になりすぎて言葉を発する事自体に抵抗を抱いてしまう。
この状況から脱却するために必要な事は、上手い事や面白い発言を研究して言えるようになる練習ではありません。
【言葉を発する】事自体が息を吐くようにできる技術です。
具体的に何を発するかの練習はそれが完璧になってからでも全く遅くないので、とにかくまずは自分から声を発する事に全集中しましょう。
さっきも言ったように練習の時は相手がいるいないは関係ありませんよ^^
次の段階として、次第に会話している体で仮想の相手を作ってみます。
例えば自分の部屋にいて部屋が暑かったら「暑い」事を誰かに話しかける感じで口に出します。
「この部屋暑くない?」
「なんか暑くない?」
もちろん1人なので相手はいませんが、相手がいたらどんな返しをしてくるだろうと考えます。
「たしかに。エアコン温度下げる?」
「窓開ける?」
こんな感じで【自分が話す→相手が答える→自分が答える】という感じで3ターンくらいをシミュレーションします。
これを毎日あらゆるシーンで少しでもいいのでやっていくようにしましょう。
例に挙げたのは何の変哲もない会話シーンですが、会話にしたら盛り上がりそうなシーンがあればどんどんシミュレーションしてみてください。
この練習に正解はありません。
自分が積極的に、かつ抵抗なく声を発する技術の向上だけに重点をおいて練習してください。
もちろん頭の中だけでもOKです。(外で声出したら変人扱いされちゃいますからね笑)
ここまで読んでもらって、ぶっちゃけ抽象的ですし、一見すると意味あるの?と思うかもしれません。
でもこれが、練習通りの反応がきた時に「お、やっぱりこのリアクションか!」となって結構自信が持てるようになります。
何より「自分から積極的に話す」行為に抵抗がなくなるのは大きいですよ^^
今日からぜひ取り入れてみてくださいね。
会話力を維持するためにやり続けた方がいい事
最後に、ある程度会話力がついてきた時に慢心しないよう、やるべきことを2つ解説します。
- 限界を決めず、満足せず、常に学ぶ
- 自分より会話力が高い人を探す
努力や分析が実を結んで会話がスムーズにできるようになると割と自分に自信がついてきます。
するとそれに応じて生まれてくるのが慢心です。
「もう完璧じゃね?」「会話力、結構極めたかな」
相当な会話のプロを相手にする場合でもない限り、ぶっちゃけある程度コツを掴めば誰とでもスムーズに話ができるようになるものです。
もちろん同じ人間でも個性はあるものの
【相手の話に共感し掘り下げれば女性との会話が弾む】
【仕事や地位を褒めれば男性は喜ぶ】
みたいな定番パターンはあるので、こういうところを上手く捉えればいいわけです。
しかし、それでも100%成功するテクニックなんて絶対にありません。
自信過剰状態で「今まで上手くいっていたことで失敗」すると、割と高確率でこう考えます。
「このテクニックは完璧なはずだから、この人は人としておかしい。きっと性格が歪んでるんだ」
さっきも言ったように、どんなに強力なテクニックでもどんな人にも通用する万能なテクニックというものはありません。
どんな場合でも上記のように考えてはいけません。この考えは間違いです。
必ずそういう人がいる事を自覚してください。
とはいえこれは、自分がまだまだ未熟だと考えるわけではありません。
「どれだけ勉強しても会話は奥が深いから、常に勉強しつづけよう」
と意識をつけるための自戒です。
勉強し続ける必要があるということはゴールがないようにも感じますが、見方を変えれば成長し続けられるわけです。
繰り返しになりますが、油断と慢心は絶対にNGです。
ここまでの事を自覚し学びを絶やさないために、できる限り自分より会話力が高い人と接する機会を作るようにしましょう。
絶対とはいいませんが可能な限り環境を作れるといいですね。
接すると言っても直接会う必要はなくて、テレビやYoutube等でそういう人の動画を見るだけでもOKなので^^
【限界を決めず、学びを絶やさない】
人間、現状維持は衰退です。
常々意識していきましょう。
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【まとめ】会話上達の鍵は自分自身の振り返り&ひたらすら場数を踏む事
少し長くなりましたがこの記事では会話で頭が回らない状況の解決法について細かく解説してきました。
とはいっても難しく考える必要はなくて、大事な事はシンプルに
- 今の自分を客観視
- 直すべき点が分かったらひたすら練習
だけです。
幸い、練習素材は日常生活のあらゆるシーンで存在するので逐一利用していきましょう。
一番やってはいけないのが「自分はどうせ会話下手なんだ」と諦めることです。
今会話に自信がないならいつまでもその考えに浸っていてはいけません。
会話力は頑張れば必ず治せるにもかかわらず、それでは何も解決しないです。
しかも【会話下手を前提とした人生】を歩むようになってしまいます。
こんなにもったいないことはありません。
余談ですが僕自身もある程度時間はかかりましたが、会話下手を克服して好きな仕事に就き、収入も大幅にアップすることができました。
もちろん、どんな未来になるかは人それぞれです。
ただ、会話力に自信がつけば今より圧倒的に世界が広がるという事は断言できます。
会話力を少しでもつけて人生を楽しくしていきましょう!